カメラの中古は、やめたほうがいい?いえ!古くても現役でイケる3つの理由。

OLD DSLR

昔のデジカメや古いデジタル一眼レフなど、カメラを中古で買うのはやめたほうがいいのでしょうか?
結論から言えば、おすすめです。なぜかというと、十分良い写真が撮れるから。
そして何より「中古はお得に入手できるから」です。

早速ですが、こちらの写真をご覧ください。
どんな印象を受けるでしょうか。最新の高性能カメラで撮影された写真と思われるでしょうか?

EOS 5D 初代+SMC TAKUMAR 55mm f1.8
EOS 5D 初代+SMC TAKUMAR 55mm f1.8

実はこの写真、10年以上前のデジタル一眼レフカメラ(CANON EOS 5D, 2005年)と、60年以上前(!!)のレンズ(SMC TAKUMAR 55mm f1.8, 1960年代)の組み合わせで撮影したものと聞いたら、ちょっとビックリしませんか?
しかもレンズは、オートフォーカスではなくマニュアルフォーカスオールドレンズです。
また、パソコンなどで加工は一切無し、いわゆる「JPEG撮って出し」の写真です。

これこそ、古いデジタル一眼カメラ・古いレンズがオワコンではない証拠です。

次の写真は、また別の組み合わせですが、カメラ本体・ズームレンズをいずれも中古で、トータル数千円で揃えたもので撮影しました。

EOS 20D+EF-S 18-55mm
EOS 20D+EF-S 18-55mm

作例のレベルはさておき…豊かな光の表現を実感していただけると思います。
絞りホワイトバランスなど、設定によって仕上がりは変わってきますが、どちらの写真も立体感がしっかり表現されていますよね。古くて安いカメラはダメ!というわけではないことが伝わったら幸いです。

こちらは古いデジカメ「Powershot S95」で撮影したもの。10年以上前のデジカメですが、とても綺麗ですよね。

Paris and other France with Canon S95 in 2011

ということで、こちらの記事では「古いデジタル一眼カメラ」と「古いレンズ」にスポットライトを当てて、その実力を検証してまいります。

※「古いデジカメ」に特化した記事・実写レビューはこちら↓が参考になります!目を通していただけましたら幸いです。

デジカメの中古はやめたほうがいいのか、詳しく検証してまいりましょう。

目次

価値観を変えると見方が変わる

最新機種こそ最高の価値がある?

リサイクルショップやフリマアプリで、発売当初の定価から、およそ10分の1以下となる数千円~数万円で売られているデジタル一眼レフカメラ。
どんな印象をお持ちでしょうか。

価格ドットコムなどの掲示板に、例えば「今からEOS KISS DIGITAL 〇(古い型番)を中古で購入しようと思うのですが、大丈夫でしょうか?」といった質問の書き込みを見かけます。そうすると、決まって「今更買っても修理対応期間も過ぎてるし、性能を考えるとやめたほうがいい。暗い所で使いづらいし、画素数も低い。どうせすぐにゴミになりますよ。遠回りになるだけなので、最新の〇〇を買いましょう。」といった回答もセットで見かけます。

…間違いではないのですが、こんな冷たい回答を見ると、中古の安いカメラに興味が湧いても、ネットの情報を見るうちに買うことをためらってしまうことがあるかもしれません。単純にダメだと言い切ってしまうのは、ちょっと短絡的にも思えます。

おうちにあったらラッキー♪使ってみよう!

もしかしたら…あなたのおうちにも、眠っている古い”レンズ交換式カメラ“がありませんか?

  • 昔買ったデジタル一眼レフカメラ、使わなくなって忘れていた
  • 久しぶりに使ってみたいけど、古くて恥ずかしいから買い換えよう
  • もう使うこともないだろうし、子どもに譲ろう
  • 親から譲ってもらったけど、リサイクルショップに持っていくつもり

せっかく手元にあるのに、そんなふうに思われているなら、手放してしまう前に一度でいいから使ってみてください。
古いデジタル一眼レフでも、大丈夫です!決して「オワコン」なんかじゃないです。
もちろん、お手元の機種と最新機種の性能をネット情報で比較してはいけません。そんなことをしたら、まず勝ち目はありません。
そのような、いわゆる性能の比較が焦点ではないのです。
古いカメラや古いレンズが創り出す写真は、最新機種が出せない「良い雰囲気」や「」があるのです。
最近の言葉でいうと「エモい」という表現になるかもしれません。

もし、眠らせてしまっていた場合は、恐らく「カメラとレンズの底力をまだ引き出せていないから」。
少し設定を工夫するだけで、見違えるような写真が撮れてしまう可能性があります。

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古いカメラがオワコンではない3つの理由

本題までが長くなりましたが、ゴミとは言い切れない理由を3つに絞って、簡潔にお伝えしたいと思います。
眠っていた古いカメラを捨てる前に、”清水の舞台から飛び降りる”つもりで高額の最新カメラを買う前に、ぜひご一読ください。そして、ちょっとかぶってるホコリを払って、無事に電源ONできたら、いろいろ撮影してみましょう♪

理由1. 最新のカメラが最高の写真を生み出すとは限らない

まず最初の理由は、これです。
もし、最新機種が最高なら、もっとたくさんの人が古いカメラを捨てて、買い換えると思いませんか?
そんなことはなくて、各時代のカメラたちは、いまだに捨てがたい魅力を持っていたりします。

高画素・高精細がゴールなのか

とは言え、「高画質・高性能」をとことん追求するのであれば、最新機種を購入するのがよいでしょう。短時間で確実にピントを合わせたい!暗い所でも何も気にせずシャッターを切りたい!子どもやスポーツの撮影など、激しく動く被写体をブレることなく確実に捉えたい!など。
でも、明るいところで静かな景色や静物の写真を撮るなら、そこまでの性能は必要ではなくなります。

EOS 5D 初代 + AUTO RIKENON 135mm f2.8
EOS 5D 初代 + AUTO RIKENON 135mm f2.8

新しい機種ほど「高画素・高精細」を売りにすることが多いです。デジタルカメラ黎明期の写真は画素数が少ないため、パソコンに取り込んで拡大するとドットが荒く、モザイクのようになるレベルでした。そのため、今でも「より滑らかに・きめ細やかであること」が最高の進化のように捉えられているようです。

しかし、そもそも写真に4Kテレビや8Kテレビのような高精細を求めていますか?テレビは、特にデジタル化して以降、売るほうも買うほうも「いかに高精彩であるか」を追求し続けているように思いますし、テレビ番組を視聴するのであれば、そのほうが嬉しい気がしますね。
もちろん、そういった高精細を写真にも求めるならば、そのときどきの最新機種を買うのが正解でしょう。
ただし、購入の観点がカメラやレンズのスペックになってしまうと、例えば「4,000万画素」のカメラを持っていれば「5,000万画素」のカメラが発表されたら欲しくなり、「6,000万画素」が発表されたらまた…と無限に続いてしまいます。

写真が生み出す世界観こそ大切

でも、例えば映画はどうでしょうか。100年前、50年前の古い映画であっても、独特の色合いやフィルムの醸し出す映像美は人々を魅了し続けます。もしかしたら、その映像は単純にそのときの限界だったのかもしれませんが、今でも素敵な世界観を感じさせてくれます。それは、写真にも同じことが言えるはずです。

EOS 5D 初代 + SMC TAKUMAR 50mm f1.8
EOS 5D 初代 + SMC TAKUMAR 50mm f1.8

きっと「100年前の映画を最新デジタル技術で高画質・高精細化!」という映画が出来上がっても、最初は興味本位で観たとしても、原作を超える魅力を感じる作品に仕上げることは難しいでしょう。

デジタルは、過去のデジタルを超えないといけない、いわば宿命のような進化を必要とします。その進化が、必ずしも万人を満足させる結果にならないことは、フィルムカメラの人気が再燃し、”チェキ“や”写ルンです“、”トイカメラ“といった「デジタル高画質」とは無縁で、「シャッターを押すだけ」のシンプルなカメラが生み出す写真が、若い世代から「エモい」などといった言葉で再評価されていることなどからも、理解していただけるのではないでしょうか。

あなたが求める世界観を本当に表現してくれるのは、最新機種が持つオプションのフィルムライクなエフェクト機能ではなく、実は古いカメラと古いレンズが生み出す「撮って出し」の写真だった、という可能性もあるのです。

“写ルンです”のレンズを再利用したUtulensの記事も、ぜひご一読いただければと思います。

理由2. 撮影の基本設定は今も昔も変わらない

例えば、クルマ。どんなに新しいクルマが登場しても、運転席がある・4本のタイヤで走る・燃料が必要・・・など、発明されたときから変わらない条件とか、状態があるように、カメラも「カメラ本体」・「交換レンズ」・「ストロボ」など、「一眼レフ」が主流となってからは、組み合わせに大きな変化はありません。
それは、写真を撮影するための設定についても同じことが言えます。

オールドレンズを手にすると、見慣れない数字が並んでいますが、どのレンズも意味は同じなのです。

Super-Takumar 55mm f1.8
覚えてしまえば簡単です

撮影するときの基本的な設定は、「オート」「絞り優先」「シャッター優先」、撮影する場所により「ホワイトバランス」を太陽光・室内などから選択するのは、今のところ不変です。

細かい話をすると、初期のデジタル一眼レフカメラではボタンやダイヤルで設定していたものが、最近の機種では「画面をタッチ」して設定できる、といった違いはあります。それでも、絞り値やシャッタースピードの変更など、やっていることは同じです。

タッチパネルで「クッキリ←→ボケる」を選択できる、といった直感的な撮影メニューも一般的になって便利ではありますが、「なぜそうなるのか?」という、カメラの仕組みを理解するには、実は遠回りだったりします。

カメラの基本的な機能はギミックとしての魅力もあります。
ぜひ、メイン機能だけでよいですので、ボタンダイヤルの意味を覚えてしまいましょう。

そのために、付属の分厚い取扱説明書を隅々まで読む必要はありません。
最初に覚えることは、極めてシンプルです。
よろしければ、こちらの記事で詳しく書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

理由3. 一眼カメラの醍醐味、”ボケ”は「レンズ」のチカラ。

最後にして最大の理由。それは、「一眼」と名の付くカメラが生み出す写真の「ボケ」は、カメラ本体の性能や新旧に関係なく、「レンズの持つチカラ」が生み出しているからです。最新ほどボケる、というわけではありません。
この「ボケ」を生かした表現ができることに、一眼カメラを使う意義があるのです。
…そこまで言い切ってしまうと諸先輩方からご意見を頂戴することになるかと思いますが、一眼カメラで初めて撮影した写真で、ハッとするのは間違いなく「ボケ」の表現だと思います。

ぜひ、「ボケ」の魅力を知ってください。
「写真でボケて」、私には大喜利でよくあるこのお題が、一眼カメラで撮る写真の特徴のように聞こえます(笑)。

あじさいの背景は石畳。ボケは被写体を引き立ててくれます。

EOS 5D 初代 + SMC TAKUMAR 55mm f1.8
背景がボケて、被写体が浮かび上がる

スマホの写真はボケてくれない?

実は、スマホのカメラは「ボケ」を作り出すのが苦手です。
狙った被写体も背景も、何もかもにピントが合って写真全体がクッキリしている状態を「パンフォーカス」と言いますが、スマホで”普通”に撮影するとそうなります。スマホの小さなレンズでボケを生み出すことは、光学的に難しいのです。

最近のスマホは複数のレンズが配置され、デジタル的に「一眼カメラのボケ」を再現できるようになっています。まだまだ不自然な仕上がりになることもありますが、日々研究が続いているようです。

逆に、全体がスッキリクッキリした写真を撮りたい!ということであれば、実はスマホで十分です。
以下の記事で、一眼カメラとスマホの写真を比較しておりますので、目を通していただければと思います。

もし、あなたが「一眼カメラ」を買ったのに、スマホの写真と全然変わらない…と感じられたとしたら、一眼カメラで「スッキリ・クッキリ写真」を量産しているはずです。

一概には言えませんが、「スマホと全然変わらない」という印象を受けた写真が「パンフォーカス」になっていれば、ごく自然な感想と言えます。

繰り返しになりますが、「豊かなボケ」を生み出すのは、レンズの「新旧」ではなく、レンズの「性能」です。
ザックリ言うと、レンズに記載されている「F値(絞り値)」の数値が小さいほど「ボケ」が強くなります。
「新しいレンズほど、よくボケる」というわけではありません。

例えば「F4」と記載された最新のレンズより、古くても「F1.8」など小さい数値のレンズのほうが豊かな「ボケ」を表現してくれるのです。

以下はメジャーなオールドレンズ、「Super Takumar 55mm f1.8」です。
「1:1.8」と書かれた箇所がF値です。「F」の文字は無いですね。

Super-Takumar 55mm f1.8
こちらのレンズのF値は「1.8」

ちなみに、右側の「55」が焦点距離。「55mmの焦点距離のレンズ」という意味です。

レンズは「F値」の数字が小さな明るいレンズを選択し、「ボケ」を実感しましょう。

カメラを使わなくなる理由。

さて、ここからは「実は持っているけど、長らく使ってない」といった方へお伝えしたい内容です。

そんな魅力的な高機能のカメラを使わなくなってしまうことがどうして起きるのでしょうか。
「デジタル一眼レフカメラ」を所有しているけど今は使っていない、という方も、初めて手にしたときには「いい写真をいっぱい撮るぞ!」とワクワクしていたと思います。
もしくは改めて始めた、買い換えた…それでも続かなかったとしたら、何か「やめてしまう理由」があるはずです。

私も、いつ何時もカメラを手にして毎週どこかに出かける、というわけではありません。
ほとんどカメラを持ち出さなかった時期もあります。
理由をいくつか考えていきましょう。

理想と現実のギャップが大きい

これが、一番よくある理由かもしれません。やめてしまった方は、最初に以下のようなパターンで進めたご記憶はないでしょうか。

  • 「付属の取扱説明書を熟読しよう」→どのページも淡々と機能の説明があり、ポイントが分かりづらい…
  • 「デジタル一眼カメラの撮影テクニック本を…」→持っているカメラのボタンや機能と合っていない…
  • 「持っている機種の特集本を…」→新旧製品の比較検証と、持っていないレンズの作例が多い…
  • 「とりあえずオート設定で撮影しよう」→コンパクトデジカメの写真と大きな違いが感じられない…

結果、「買ってみた→とりあえず撮ってみた→→感動がなかった→→押し入れにしまった」
きっと「デジタル一眼あるある」のはず。そう思うのは、自分がまさにそうだったからです。

EOS KISS DIGITAL 初代

私が初めて購入したデジタル一眼レフカメラと交換レンズ。
CANON EOS KISS DIGITAL(初代キスデジ)
20年近く前のデジタル一眼レフですね。
レンズは「EF50mm F1.8 ii」です。
最初からボケを表現したくて、「安くて明るいレンズ」ということで購入。
しかし、説明書をろくに読まずに使い始め、ボケどころかピンボケ写真を量産し、ズームが効かない不便さも相まって、すぐに挫折したのでした…

スマホやコンパクトデジカメと違って準備が大変なうえに、重いカメラとレンズを持ち歩く。被写体との距離によってレンズを交換したり、運動会などのイベントでは「誰かにぶつけないように」気を付けながら撮影したり。
その苦労に対して「平凡な写真」しか撮れない…

だったらもうスマホでいいじゃないか。軽くて便利で十分綺麗な写真がいつでもどこでも撮れるし、すぐにインターネットで共有できるのだから。
そうなってしまうと、もったいないですよね。

付属の取扱説明書は分厚く、説明も単調なので、カメラのよいところが正直分かりづらいものです。
最初は「安全にご使用になるために」と「簡単ガイド」に目を通し、基本だけ覚えるのがよいと思います。
以下の記事で、最初に知っておくべきおすすめの設定を紹介しています。

「〇〇パーフェクトガイド」といった、その機種に特化した特集本も、「カメラの基本的なことは分かっている前提」で記事が組まれているので、ひととおり仕組みを理解してから買ったほうがよいでしょう。

どちらも根気強く読むことができて、ポイントを掴める方ならよいのですが、マスターする前に読むのをやめてしまい、「とりあえず撮り始める」というパターンになってしまうことが多いのではないかと思います。

単純に買い換えても、写真の”真の魅力”にはたどり着けない。

カメラも電化製品です。毎月のように新製品が発表されて、目を奪われるような作例が次々と目に飛び込んできます。また、オートフォーカスは目覚ましい勢いで進化し続けています。素早く動くものでも、暗い時間帯や場所でも、恐らく「ピンボケ」などの失敗はほとんど解消されているのではないでしょうか。

宣伝を見て「あぁ、自分のカメラは古いから使う気にならないんだ、新しいのを買えば今度こそ撮りまくるぞ!」という気持ちになるかと思いますが、単純にそうなるでしょうか。
あるとすれば、デジタル一眼レフからミラーレス一眼に乗り換える⇒「重さ」から解放されること、これは間違いないと思います。
でも悲しいことに、メーカーが公式サイトなどで見せつける作例と、自分の写真とのギャップが発生したとき、再びモチベーションが下がる可能性もあるのです。

闇雲に買わない・闇雲に撮らない

そういった姿勢が大切だと思うのです。

スマホに転送できないから?

今の時代、写真を撮ったら即SNSにアップしたいところですが、古いデジカメは本体の「SDカード」に保存して、家に帰ってパソコン開いて…という作業が発生するため、それも一つのネックかもしれません。

そんなときは、「Wi-Fi機能付きSDカード」があります。モノは試し、以下の記事で紹介しておりますので、目を通していただければと思います。

まとめ。

当時は先端技術の粋を集めた逸品だった

古いカメラは、年月が経過するごとに、次々に登場する最新機種からは見劣りするばかりとなり、進化することも絶対にありえません。

でも、もしタイムスリップすることができれば、今や1万円以下となってしまったあのカメラ、このカメラがその時代のトップとして、あるいはメインとして輝いているのです。
その時代には、業界が大騒ぎしたりプロが絶賛したり、脚光を浴びていたのです。

ブラッシュアップは企業の宿命

ひとつの機種が脚光を浴びる期間は、悲しいことにとても短いものです。

常に売り上げを伸ばし続けないといけない企業にとって、魅力あるブラッシュアップを続けていくのは必然であり、「前のと変わらないじゃん」とか、「前のほうがマシ」などと酷評される、といったことが絶対にあってはなりません。
そのため、リリースするたびにカメラ雑誌に比較記事を掲載し、プロカメラマンに「物凄い進化だ」と言ってもらい、先代の印象を一気に「格下げ」します。
その流れ・進化を全て受け入れていると、カメラを常に新旧で見比べることになり、「あっちのほうがいい!」「買い換えよう!」となってしまうのです。

でも、さらに昔にさかのぼれば、全ての設定を手動で行っていた時代もあるわけです。
多少の不便さがあっても、それを受け入れて、古いカメラならではの出来栄えに触れるのも決して悪いことではありません。

あまり新しいモノとか古いモノとかを意識せず、いかに素敵な写真を撮るか?に注力するのがカメラ趣味の醍醐味です。

「古くてもいい写真が撮れる」と気づくと、最新機種に翻弄されることがなくなります。
逆に、あの古いカメラ、この古いカメラ、あの古いレンズ、この古いレンズ・・・という感じで気になっていくかもしれません。

フォトあ

それは紛れもない、まさに今の私です…!

プリン

いや登場するの、遅いでしょ!!

本ブログでは、私”フォトあ”の手持ちの機材と、それで撮影した写真を順次ご紹介してまいります。
例えば以下の記事では、「オールドレンズ」の魅力をお伝えしています。

おまけ。このブログのコンセプトについて

実は、私には”おすすめ”の組み合わせがあります。それは、
フルサイズデジタル一眼レフカメラオールドレンズ」です。
一度、騙されたと思って試してみていただきたいと思います。
カメラ趣味は、とにかくお金が掛かるイメージです。というより実際に掛かります。
そのため、敢えてこちらのブログでは、旧機種中古カメラ中古レンズをメインで紹介していきます。

コンセプトは「お金をかけずに最高の写真を撮る!」です。
気軽に始めて、短期間で納得のいく写真を撮影できるところまでステップアップしましょう。

ちなみに「フルサイズ」とは、デジタル一眼カメラの「イメージセンサー」=写真の素となるセンサー(半導体)の大きさのひとつです。
簡単に言うと、昔のフィルム一眼レフ時代のカメラで主流だった、35mmフィルムと同等のサイズで写真が撮れるという意味です。最大のメリットとしてフィルムカメラ時代のレンズの性能を35mmそのまま、つまり「フル」に生かすことができるのです。

メジャーなイメージセンサーとして、もうひとつ「APS-C」があります。こちらは、フルサイズより一回り小さく、実は昔のレンズの性能を生かしきることができません。しかし、APS-Cのほうがサイズが小さいため、その分低価格で提供できるということもあり、初心者向けの機種や中級機として、最も普及しています。

ちなみに、フルサイズと比べてどのくらい小さくなっているかというと、写真の面積で2分の1以下のサイズになってしまいます。

ただし、APS-Cサイズが全くおすすめできないというわけではありません。
カメラ本体もレンズも、フルサイズの規格に比べてリーズナブルなものが多数あります。APS-C専用設計のレンズもありますので、とにかく気軽に始めたい!という場合は、APS-Cサイズのカメラから始めるのもよいでしょう。

私も最初に入手した、「EOS KISS DIGITAL」シリーズなどもおすすめです。
初期、2000年代のものはカメラ本体もレンズも、中古市場でお安く入手可能です。

メルカリでうまく探せば、1000円~2000円台で見つかるかもしれません。以下の記事も、ぜひ参考にしてみてください。

フルサイズの魅力については、別の記事で詳しく紹介しております。目を通していただけましたら幸いです。

そして、ミラーレス一眼カメラも2008年の登場から、10年以上経過しました。
ソニーの「フルサイズ・ミラーレス」も私の予算射程圏内(?)に入ってきたため、購入~レビューしております。
「やっぱり今買うならミラーレスだよな…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

デジタル一眼レフでもミラーレス一眼でもよいです。「一眼カメラ」を手に入れて、おうちにあれば持ってお出かけして、その魅力を心と体で感じてください♪

あなたの人生がカメラで豊かになることを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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