【作例あり】ソニーのデジタル一眼レフがおすすめ!ミノルタのAマウント銘玉レンズがそのまま使えます。

Sony A-Mount DSLR Review

皆さんは「ソニーのデジタル一眼”レフ“」カメラをお持ちですか?
そう、今主流のミラーレス一眼”じゃないほう”、古いデジタル一眼レフカメラのお話です。

プリン

Aマウントって、もう消えゆく運命にあるのでは?

フォトあ

だからこそ狙い目と言えるのです♪

結論から言えば、ソニーの古いデジタル一眼レフカメラはかなりおすすめです。
こちらの記事では、フルサイズ機「α900」と、APS-C機「α200」を紹介させていただきます。

マウントあ「Aマウント」と呼ばれる、ミノルタから受け継いだマウントが採用されています。
つまり、ミノルタのレンズをそのまま取り付けることができるのです。

往年のミノルタAマウントの銘玉・神レンズが、アダプター無しで使える隠れたお宝のようなソニーのカメラ。
この記事では、かつてミノルタ~ソニーのメインだった規格、「Aマウント」について、ミラーレス全盛の今ならではの楽しみ方をお伝えします。

100mm F2.8 Macroは3000円前後!

SONY α900+MINOLTA AF 100mm f2.8 MACRO
SONY α900+MINOLTA AF 100mm f2.8 MACRO

ソニー製のミラーレスカメラは「Eマウント」となっており、互換性はないのでご注意ください。ミラーレス機でAマウントのレンズを使用したい場合、別途「マウントアダプター」が必要です。

目次

Aマウントは価格破壊が起きている?

ミノルタのAマウントは、受け継いだソニーも「Eマウント(ミラーレス)」に舵を切った今、まさに「オワコン」状態。
そのため、中古市場での価格がレンズのスペックに対して信じられないほど「安い」のです。

中でも、本体にセットで売られていた「キット」のズームレンズともなると悲惨な状況で、リサイクルショップのいわゆるジャンク棚の常連で、問題なく使えるものでも数百円で転がっているレベル。フリマアプリでも採算度外視で出品されているのをよく見かけます。とにかくオートフォーカスは正常に動いてカビもクモリも無い、という好条件でも格安で売られたりしています。
…かく言う私も「キヤノン」と「ニコン」のカメラしか持っていないときは、見向きもしませんでした。
まさに「悲劇のレンズ」「悲運のレンズ」と言ってもよいでしょう。

プリン

表現がオーバーな気もしますが…💧

フォトあ

いやいや、ミノルタは本当に悲しい運命を辿ってますから泣

こちらの作例で使用しているレンズ[MINOLTA AF ZOOM 35-70mm f/4]は、1000円弱でした。

SONY α900+MINOLTA AF 35-70mm f4
SONY α900+MINOLTA AF 35-70mm f4

35-70mmという微妙な範囲の2倍ズームは今の時代にはウケませんが、「F値4.0通し」「マクロモード」という特徴があります。
こちらの作例がマクロモードで撮影したもの。1000円でここまで楽しめたら上出来です。

SONY α900+MINOLTA AF 35-70mm f4
SONY α900+MINOLTA AF 35-70mm f4

私は最近まで、ソニー製品はカメラもレンズも持たない、いわゆる「食わず嫌い」でした。
しかし、中古市場の相場を眺めるうちに、本ブログのテーマ「お金をかけずにデジタル一眼カメラを楽しむ」ための本命ではないか?という思いを抱くようになり、急遽機材を集めましたので、こちらの記事に作例や、使ってみた感想をまとめていきたいと思います。

ミノルタのレンズ「αAマウント」はソニーのデジタル一眼レフカメラでそのまま使えます。

知ってる人には当たり前の話ですが、私はキヤノン→ニコンと渡り歩き、それ以外のメーカーには何年も手を伸ばしませんでした。いまだにPENTAXなど未知の領域です。
なので、ミノルタのレンズはミノルタのカメラ用だよね…と、本当に漠然とそう思っておりました。お恥ずかしい…

こちらの作例で使用したレンズ[SIGMA AF 90mm f/2.8]も1000円台。ミノルタ製ではなくても、軒並み激安たたき売り状態。カメラ本体も古いとはいえフルサイズ(SONY α900)なので、その性能のおかげでもあるのですが、「古くて安いレンズはダメ」とは言えない証明になるかと思います。

SIGMA 90mm f2.8。※本体は「α900」
SIGMA製の古い単焦点レンズ、90mm f2.8。※本体は「α900」

試しに、このレンズと同じタイプ「焦点距離90mm 最大絞り開放値f2.8」で新品の単焦点レンズを検索してみてください。かなり高額になると思います。もちろん、研究開発が進められて性能も描写もよくなっているわけですが、「スペック」は同じ。いきなり高いのに手を伸ばさなくても、同じ条件を試すことができるのは、格安中古レンズのメリットではないでしょうか。

Aマウントの歴史

その狙い目となる、「Aマウント」のカメラとレンズとはどういったものでしょうか。
そもそも「マウント」とは、「カメラと交換式レンズを装着する部分」のことです。
これが各メーカー、また同じメーカーでも時代や種類により異なるため、カメラ側とレンズ側が同じ規格同士でないと装着できません。
デジタル一眼レフであれば、キヤノンの「EFマウント」、ニコンの「Fマウント」がメジャーですよね。

SONY α200
SONYがMINOLTAから受け継いだAマウント。※カメラはα200

ミノルタから受け継いだ規格

Aマウントとは、ソニーがミノルタから受け継いだ「αシリーズ」のマウント規格です。
1985年頃からミノルタが新しいマウントとして採用し、2006年には完全にソニーに引き継がれました。
つまり、ソニーが事業を引き継ぐ以前、およそ40年前から存在するレンズがソニーのデジタル一眼レフカメラで使用できるのです。
知っている人にはごく当たり前のことだと思うのですが、ソニーのカメラを持っていない人には「ミノルタのレンズがソニーのカメラで使える」とは、なかなか結び付かないのではないでしょうか。私は本当に最近までそうだったのです。

その後、ソニーも販売終了

ところが、せっかく引き継いだソニーも取り扱いを(ほぼ)やめてしまいました。
本記事を書いている時点において、「デジタル一眼レフ=Aマウント」そのものがディスコン・放置状態です。
ソニーのカメラ・レンズで新製品が出ているのは「ミラーレス一眼=Eマウント」のみとなっており、ミラーレス一眼に一本化しているのが実情です。
事実、Aマウントの製品は、カメラ本体が「α99ii」が2021年に生産終了となったのを最後に、レンズを含めて新たな製品は発表されておりません。

ソニーはミラーレス一眼に力を入れて、一時期キヤノン・ニコンを出し抜き商業的に大成功をおさめたのは記憶に新しいですよね。でも、それまで頑張っていたデジタル一眼レフは、ミノルタの知名度を引き継いだにも関わらず、大手2社の牙城は崩せなかったことも確かだと思います。

ほぼ中古でしか買えない

そのため、Aマウントはカメラもレンズも「中古」が前提となり、新品は運よく在庫があればというのが実情です。推測ではありますが、この先新たな製品を望むことはできません。
ただし、まさにそれが「お買い得」となる理由でもあるわけです。
生産終了となった規格は、ユーザーが新しい規格へと買い替えが進む状況を生み出し、一旦相場が下がっていくのが世の常。キヤノン(例: EFマウント)やニコン(例: Fマウントなど)であれば、中古でも高額となる仕様(F値が小さい等)のレンズが、その2社に比べてマイナーなAマウントとなると、途端に安価で手に入りやすくなっている状況です。つまり、予算を抑えながら多種多様なレンズを多数そろえることが可能なのです。

こちらの作例は、カメラ本体が「α200」、レンズが「SIGMA 28-70mm F2.8」という組み合わせです。

SONY α200 + SIGMA 28-70mm f2.8
SONY α200 + SIGMA 28-70mm f2.8

APS-Cセンサーのカメラに、フィルムカメラ時代のレンズで撮影しています。
この焦点距離で開放F2.8通しという条件のレンズは、最新のものだと最低でも10万円以上はしますが、この古いレンズは数千円で入手できました。
当然、デジタル向けの設計ではないし、本体側での補正も効かないので勝負はできませんが、「雰囲気」とか「独特の味」は何にも代えがたいものです。

SONY α200 + SIGMA 28-70mm f2.8
SONY α200 + SIGMA 28-70mm f2.8

こちらの作例は、カメラ本体は同様に「α200」、レンズが「DT50mm F1.8」という組み合わせです。
この場合はレンズもソニーの製品です。APS-CセンサーのカメラとAPS-C専用設計のレンズによる作例です。

SONY α200 + DT50mm f1.8
SONY α200 + DT50mm f1.8

αシリーズは、フィルム一眼レフカメラ時代はミノルタのみでした。デジタル一眼レフカメラについては、移行して間もなくソニーが引き継いだので、大半の機種がソニー製です。ところが、引き継ぎから開発終了までの年数が短いため、数十年の歴史があるレンズに比べるとカメラ本体の出回っている量自体が少ないです。
程度の良い中古の商品を見かけたら、確保しておくとよいかもしれません。

中古でAマウントを手に入れる方法

中古市場では、Aマウントのカメラ本体やレンズが多数出品されており、価格も比較的安価です。
特に、カメラ本体とセット販売されているような標準ズームレンズやサードパーティー製の望遠レンズなどは、1000円台で売られていることも珍しくありません。

Yahoo!ショッピング、楽天市場、カメラショップの中古販売サイトから、ネットオークション、フリマアプリまで、あちこち探してみましょう。
最新機種のようなスペックは期待できないとは思いますが、これまで「全然ダメだ」というレンズにはお目にかかっておりません。

機材は、順次紹介させていただきますのでお楽しみに♪

Aマウントの注意点

改めて、注意点をお伝えしておきます。

  • Aマウントの規格は、新作の発表はありません。最新の機能は期待しないようにしましょう。
  • ミラーレス一眼はEマウントです。Aマウントの資産を使う場合は「マウントアダプター」が必要です。
  • カメラ本体やレンズが壊れても、メーカー修理期間はほぼ過ぎていると思ってください。

当然ではありますが、様々な面において最新機種には及ばないことをご理解いただく必要があります。

  • オートフォーカスの合焦スピード・精度
  • 動体の撮影性能
  • 暗いところでの撮影性能
  • 最新機種並みの高精細・高画質は望めない

このブログは「お金をかけずにデジタル一眼カメラを楽しむ」がモットーです。
カメラ新時代に埋もれゆく古い機種から、魅力を再発見するような気持ちで探し、使ってみることをおすすめします。

Aマウントのカメラを入手。

私のカメラ歴はキヤノンに始まり、続いてニコンを追いかけてきたため、ソニー・Aマウントのカメラ&レンズはショップでもフリマアプリでも長らくスルーしてきたのは最初にお話ししたとおりです。
お買い得なAマウントのレンズを試すべく、2種類のソニー製デジタル一眼レフカメラを手に入れましたので、紹介させていただきます。

【APS-C】α200 (DSLR-A200)

最初に購入したのは、2008年に発売された「α200」です。イメージセンサーはAPS-C。
詳しい仕様はソニー公式サイトを参照ください。

性能はその時代らしいレベルで平凡ではありますが、同時代のキヤノンとニコンにはない嬉しい機能を搭載しています。それは、「ボディ内手ぶれ補正機能」です。
現代のミラーレス一眼カメラの機能には及ばないとは思いますが、手ぶれ補正機能を持たないレンズでもボディ側で手ぶれ補正をしてもらえるのはソニー製品の大きな特長であり、魅力ではないでしょうか。

SONY α200
SONY α200

そして、もうひとつの魅力は「撮像素子が『CCD』であること」です。
少し専門的なお話になりますが、近年のカメラの撮像素子は「CMOS」と呼ばれる仕組みが主流となっており、CCDは「過去の仕組み」となっています。

このCCDは今でも評価が高く、色乗りが良い・こってりした仕上がりといった特徴があることから、愛され続けています。
α200で、CMOSとの違いを体感してみてはいかがでしょうか。

【フルサイズ】α900 (DSLR-A900)

続いては、こちらも2008年に発売されたフルサイズ機、「α900」です。
詳しい仕様は、同じくソニー公式サイトで確認いただけます。

α200はAマウントのレンズを試したいから、という軽い気持ちで購入しましたが、イメージセンサーは「APS-C」のため、フィルムカメラ時代のオールドレンズを「フル」で確認できません…
私、フルサイズのカメラ&レンズに魅せられている人間として、キヤノン・ニコンに続きソニー製のフルサイズも手に入れないと気が済まなくなり、ちょっと無理して購入を決意しました。
実は、ソニー製の「デジタル一眼”レフ”のフルサイズカメラ」で入手可能なのは、ほぼ「α900のみ」と言ってよいかと思います。
売れ行きも芳しくなかったのか、ソニーらしい独自路線に早く舵を切りたかったのか定かではありませんが、キヤノンやニコンに比べると中古市場でも多く出回っている感じはありません。
ただし機材としての評価は高いため、中古市場価格も年数の割には強気となっており、相場が下がる気配が全くありません。

SONY α900
SONY α900

ソニーはこの後、ミラーレス一眼に移行するまで、「デジタル一眼レフ」とは異なる機構を取り入れたカメラに移行したため(トランスルーセント・ミラーテクノロジー搭載カメラ)、「ソニー製のデジタル一眼”レフ”」が発表されていた時期は2006年~2009年と、非常に短い期間となっています。

レンズは逆に、ミノルタ時代から40年近くの長い歴史があり、中古市場でも豊富に出回っているのですが、Aマウントのデジタル一眼レフカメラは出回っている量そのものが数少ない、ということを意味します。

なので、中古市場で美品を見かけたら入手を検討するのも一考かと思います。

Aマウントのレンズを試してみる。

ここで、上記2機種を使って撮影した写真を、改めてレンズ別に紹介させていただきます。
いくつか持っている中から、ちょっと面白いレンズを選んでみました。

【標準ズームレンズ】SIGMA 24-70mm f/2.8

最初の作例に登場した、かなり古くてマイナーな、SIGMAのf2.8通しレンズです。

SONY α900 + SIGMA AF 28-70mm f2.8
SONY α900 + SIGMA AF 28-70mm f2.8

F値固定」のレンズは、キヤノンやニコンでは中古市場でも高値で取引されているタイプとなります。
特にキヤノンは「Lレンズ」と呼ばれる最上位機種で多く採用されており、プロ愛用の名玉が揃っています。

このレンズ、評価が高くないからか、はたまた古すぎるためか、中古市場での価格は相当低めで、1万円を切っていることが多いです。
高精細を求めすぎなければ、今でも十分使えるレンズではないでしょうか。
特に「F値固定」のズームレンズをお試しで使いたい場合にお勧めです。
キヤノンの場合、「F値固定」レンズは軒並みプロ仕様の「Lレンズ」となり、中古でも価値が下がらず高額で取引されています。

【望遠レンズ】COSINA 100-400mm F4.5-6.7 AF

こちらも、かなりマイナーなレンズです。
リサイクルショップで見かけるまで、存在すら知りませんでした。

SONY α900 + COSINA 100-400mm f4.5-6.7
SONY α900 + COSINA 100-400mm f4.5-6.7

通常、望遠端が400mmとなると高額になりがちですが、本レンズの中古相場は1万円以下となっています。
ただし、出回っている数も少ないため、入手が困難でもあります。
お値段なりの写りかもしれないですが、400mmを試してみたい!というレベルであれば楽しく使えるレンズだと思います。

【単焦点レンズ】MINOLTA AF 85mm F1.4 G

最後は、ミノルタの単焦点レンズです。この85mmは神レンズと呼ばれるほどの銘玉です。

SONY α900+MINOLTA AF 85mm f/1.4G
SONY α900+MINOLTA AF 85mm f/1.4G
SONY α900+MINOLTA AF 85mm f/1.4G
SONY α900+MINOLTA AF 85mm f/1.4G

皆さんもご存知かとは思いますが、「焦点距離85mmの単焦点レンズ」はポートレート撮影に最適ということもあってか、他の単焦点レンズに比べても高額になりがちです。

このレンズも、「安レンズ専門家?」を自負する私の平均購入価格から大きくかけ離れて、約30000円でした。
個人的にはかなり奮発したつもりですが、キヤノンやニコンの同タイプのレンズと比べると、かなり低めなのです。

Aマウント フルサイズ・SONYデジタル一眼レフ対応

α900を使った作例は、以下の記事でも紹介しています。少し趣旨は異なりますが、白黒写真とノーファインダー撮影の面白さをお伝えしておりますので、ご一読いただければと思います。

まとめ

以上のように、ソニー製・Aマウントのデジタル一眼レフカメラとレンズは中古市場で、お得に手に入れることができます。ただし、購入の際にはジャンク品や故障品を掴まされないよう気を付けてください。また、今回紹介したカメラやレンズを参考にしていただき、ご自身の目的に合った製品を探していただければと思います。

そして、一番のメリットでもある「中古でお得に入手」することで、新品では手が届きづらい上位機種のカメラや高性能レンズを堪能していただきたいです。当時はプロも使用した高級機種や高級レンズは、中古品であっても高い性能を実感していただけるはずです。

スマホとは一味も二味も違う、素敵な写真を撮影してみてください。

その他のお勧め記事

ソニーのα900で、Aマウント以外に「ミノルタマウント」の記事も書いてます。

その他のメーカーの古い機種・シリーズについても、いくつか記事を書いていますので、ご一読いただけましたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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