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皆さんは古いコンデジ、いわゆる「オールドコンデジ」で撮影してますか?
先日、義理の父から「もう使ってないからあげる。古いし、要らなかったら捨てといて~」と、一台のカメラを譲り受けました。
2007年にキヤノンから発売されたオールドコンデジ、PowerShot SX100 ISです。
もちろん捨てるなどという選択肢はありません(笑)。
早速、「単3形電池」を入れて街へ連れ出して撮影してきました。
そこには昨今のオールドデジカメブームで語られるような「強烈なクセ」とはちょっと違って、極めて真面目で飾らない風景が記録されていました。

- Canon PowerShot SX100 ISの基本スペックと特徴
- 名機「PowerShot S95」との描写・使い勝手の比較
- 実際に使って感じたメリット・デメリット
- 単3電池駆動によるスマートな運用方法
- 名古屋・栄や瀬戸内海(江田島)での実写作例
Canon PowerShot SX100 ISとは?
SX100 ISは、2007年秋に登場した「36-360mm相当(フルサイズ換算)」の光学10倍ズームレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラです。
有効画素数は約800万画素、1/2.5型のCCDセンサーにキヤノン独自の映像エンジン「DIGIC III」を組み合わせています。

この丸みを帯びたフォルムがいい味出してますね♪
専用バッテリーは不要!
最大の特徴は、どこでも手に入る「単3形電池2本」で駆動する点です。専用バッテリーの劣化や充電器の紛失、付属してなければ型番探して購入…といった、古いデジタルカメラ特有の悩みに煩わされることなく、現代でも極めて実用的に運用できる設計がありがたいです。

また、絞り優先(Av)やシャッタースピード優先(Tv)、マニュアル露出(M)といった、デジタル一眼レフ並みの本格的な撮影モードにも対応しています。

背面液晶は最新カメラに比べると小さめですが、十分なサイズでしょう。

PowerShot SX100 ISとS95の比較表(センサーと絵作りの違い)
同じキヤノンのPowerShotシリーズであり、ハイエンド機として名高い「S95」とスペックや描写の傾向を比較してみました。
| 比較項目 | PowerShot SX100 IS | PowerShot S95 |
|---|---|---|
| 発売年 | 2007年 | 2010年 |
| センサーサイズ | 1/2.5型 CCD | 1/1.7型 高感度CCD |
| レンズ(35mm換算) | 36-360mm相当(光学10倍) | 28-105mm相当(光学3.8倍) |
| 開放F値 | F2.8 – F4.3 | F2.0 – F4.9 |
| バッテリー | 単3形電池(2本) | 専用リチウムイオン電池 |
| 描写の傾向 | あっさりと忠実な「優等生」 | コントラストが高く、ボケも楽しめる |
| 中古価格 | 8,000円~3万円 | 4万円~6万円 |
S95と比較すると、SX100 ISはセンサーサイズが小さく「絞りの最大開放値」も明るくないため、背景を大きくぼかすような表現は苦手です。しかし、広範囲をピントぴったりに写し出す特性と、光学10倍ズームの利便性は、旅先の風景をありのままに記録する用途において確かな強みを発揮します。
中古市場には、まだまだ状態の良い実用品が手頃な価格で眠っています。単3電池で気軽にオールドデジカメの空気を楽しみたい方は、ぜひ最新の在庫状況をチェックしてみてください。
メリット・デメリット
実際に名古屋の街や瀬戸内の田舎へ持ち出して感じた、率直な長所と短所をまとめました。
メリット
- 単3電池で動く圧倒的な安心感:出先でバッテリーが切れても、コンビニでも探して電池を2本購入すれば、すぐに復活できます。
- 光学10倍ズームの対応力:近くまで行けない被写体でも、自然な光学ズームでグッと簡単に引き寄せて撮影できます。
- 誇張のない自然な発色:本当に見たままの、目の前の光景を忠実に残す描写力を持っていると思います(※個人の感想です💦)。
デメリット
- 背景がボケにくい:センサーが小さいため、普通に撮影してしまうと被写体を浮き立たせるような”エモーショナル”な表現はしづらいです。
- CCD特有の「クセ」が少ない:今の時代に見直されているイメージセンサー、「CCD」を採用したカメラですが、個性的な色味を期待すると、少し物足りない「普通」の描写に感じます。私の体感なのと、年数を経過しているため個体差はあるかもしれません。
- ポケットには入らない厚み:ズームレンズと単3電池を格納するため、ボディはやや厚みがあり、若干大柄です。
実写レビュー:あっさりした描写が紡ぐ、飾らない日常
栄の交差点や江田島の古い建築を、それぞれスナップ感覚でシャッターを切りました。できあがった写真群の第一印象は、良い意味で「普通」です。

強烈なノイズや色転びといったオールドコンデジのステレオタイプな魅力は薄く、どこまでも優等生。あっさりとした絵作りだからこそ、見慣れた景色がそのままの温度感で残ります。
雨の日、名古屋栄にて。
中日ビルのデッキに映ったテレビ塔と、ホテル。過度に補正されないので、雰囲気をよく再現できています。

同じくデッキから。手前のアクリル板の雨粒にピントを合わせて交差点がボケるように撮影。

LACHICの壁面。矢場とんが入っているんですね!知らなかったです…

中日ビルの室内、ガラスに映った街の風景と、隙間から見える風景。こういう白飛びにエモさを感じるのは私だけ!?

S95のような深みのある色合いとはまた違った味わいです。
フレームの景色全体をしっかりと描写する生真面目さ?が、雨の日の街並みの雰囲気を見事に表現しています。
江田島、自衛隊学校を見学。
広島県にある江田島で、旧海軍兵学校を見学できます。
こちらの空は真っ白ですね。スマホだと恐らく補正が効いて、こんなことにはならないでしょう(笑)。

歴史を感じる建物と、大きな松の木のコントラストが良い感じです。

その他、田舎の風景など。
階段の先はどうなっているのか…
この作例は白飛びと色収差が。クセのあるロケーションを選ぶのが吉かもです。

空や海に向けるときの角度を間違えなければ、DIGIC IIIが描き出す少しこってりとした発色が、夏の空気感をちょっとだけノスタルジックに引き立てるようです。


こちらは、合っていれば「カナリーヤシ」らしいです。すごい迫力でした!そして空は真っ白…

こちらはオマケで、東山動物園のジャガー「ユウキ」です。ちょっとピントが甘いですが、手前の柵が少しボケてますね。スマホだと柵もクッキリしてしまいがちです。

「要らなかったら捨てて」と言われたカメラが、予想以上に静かで美しい日常をうまく切り取ってくれる。
そんなささやかな驚きを与えてくれる瞬間を味わえることが、古い機材を現代に蘇らせる最大の喜びかもしれません。
よくある質問(FAQ)
まとめ:普通の描写だからこそ、日常に溶け込める一台
Canon PowerShot SX100 ISは、背景がとろけるようにボケるわけでも、強烈なレトロカラーが出るわけでもありません。良くも悪くも「普通」を描き出す優等生です。
しかし、単3電池で動き、広角から望遠までをそつなくこなす実用性の高さは、気負わずに毎日持ち歩ける良き相棒となります。「少しあっさりと感じる絵作り」は、言い換えれば被写体の持つ本来の空気を邪魔しないとも言えます!
奥さんの実家で眠っていたこの古いカメラは、何気ない日常の美しさを誇張なく教えてくれる、頼もしい存在でした。
バッテリーの心配がいらない単3電池仕様は、これからオールドコンデジを始める方にも最適です。日常の風景を静かに記録する楽しさを、ぜひこの一台で味わってみてください。
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所有しているオールドコンデジを比較した記事も執筆していますので、ぜひご一読ください。

令和になって急激に再評価されている「PowerShot S95」の記事はこちらです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




