【激安】1000円のジャンクカメラ&レンズの楽しみ方!動作未確認のデジタル一眼レフの実力を徹底検証

1000yen Junk Camera Lens

この度、中古のデジタル一眼レフカメラとレンズのセットをジャスト1000円で入手しました!
故障品・不動品覚悟でしたが、結論「問題なく撮影」できたので、めでたく記事にすることにしました。
動くまでのチェックから、動いてからの楽しみ方まで、いい暇つぶしになります(笑)。
皆さんも激安ジャンクカメラ、挑戦してみませんか?

これだけ写れば上出来ですよね♪

プリン

なんかリスク高そうだけど💦

フォトあ

もちろん覚悟の上です😅

目次

ジャンクカメラの魅力とリスク

ジャンクカメラとは?

そもそも「ジャンクカメラ」とは、その機種の一般的な中古相場よりも(大幅に)安く販売されているカメラのことを指します。これらのカメラは、安いのにはもちろん理由があるわけです。
ジャンクとして売られる理由としては、主に以下のようなものがあります。

  • 完全に故障しているもの
  • 動作不良、もしくは不安定なもの
  • フラッシュが起動しないなど一部機能に故障があるもの

以上のような個体はハズレなのですが、運がよければ使えるかもしれない個体に出会えるのです。

  • 家族のものを譲り受けたが使い方が分からない
  • 電池がなく、動作確認ができていない
  • シャッターの耐久回数を大幅に超えている
  • 外観が著しく傷ついている

一般的には、少なくとも中古カメラショップでプロのスタッフによる「動作検証お墨付き」の中古カメラから探すのではないかと思います。
しかし、いろんなカメラを試してみたいマニア…もとい「カメラ愛好家」や、あまりお金をかけたくない状況にあるとき、これらのジャンクカメラからお宝を見つけるのが一つの選択肢となり得ます。
私は得意ではありませんが、分解修理やカスタマイズをすることによって復活させるような”猛者”もいらっしゃいます。

判断が難しいところですが、故障品であることを隠して「動作未確認」として売られている場合もあるので注意が必要です。フリマアプリの場合、出品中の商品・出品者の評価などで判断しましょう。

1000円で手に入るカメラの種類

1000円という低価格で手に入るカメラには実に様々な種類がありますが、主に古いデジタル一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラが対象となります。
これらのカメラは、最新のモデルと比べると性能は劣りますが、基本的な撮影機能は備えています。

私の経験ですが、キヤノンのEOS KISS DIGITALの初期モデルは当時の売れ筋だったこともあり、激安ジャンクとして中古カメラショップのジャンク棚やフリマアプリでよく目にします。

今回の記事のモデルも「EOS KISS DIGITAL初代」のシルバーです!

そのほかにハズレの経験もありニコンの古いモデル「D50」で、300円でしたが「電源は入るもののシャッターが下りない」という個体でした。
もしかしたらソニーやペンタックスのジャンクカメラも探せば見つかるかもしれません。
幸運にも撮影可能なカメラを見つけられたら、初心者の方は「超低予算で一眼カメラの道に進む」、また上級者の方でも「最新のカメラと仕上がりを比較する」など、お値段以上の価値を持っていると言えるでしょう。

リスクと期待値

ジャンクカメラを購入する際の最大のリスクは、動作しない可能性があることです。
しかし、今回のような1000円という価格を考えると、リスクを取る価値があるかもしれません。
運が良ければ動作するカメラを手に入れることができます。
また、動作しない場合でも、実はまた「1000円(もしくはそれ以上)の故障カメラ」としてフリマアプリで売れてしまう可能性もあるため、丸々損をするということはありません。
もしハズレの個体に当たってしまっても、ゴミとして捨てないでくださいね💦

こちら↓の記事では、1本100円のジャンクレンズを5本購入してレビューしております。
ぜひご一読を!

プリン

よい子はマネしないでくださいネ😹

こちらが実際に購入してみたジャンクカメラ

…いかがでしょうか。通称「初代キスデジ」、CANON EOS KISS DIGITALです。発売から20年以上が経過しておりますが、ぱっと見はそんなに悪くないと思います。

グリップは「加水分解」によりベタベタするのでラップを巻いています(笑)。これもジャンクならでは!です。
※加水分解したラバー等は取り除くしかありません。

別の記事でベタベタグリップのDIYに挑戦してますので、ぜひご一読ください。

なお、今回入手した個体は写真にある通り、なんと当時のキットレンズつき。
こちらは「EF-S 18-55mm f3.5-5.6 USM」といって、最も標準的なズームレンズです。

※機種の仕様詳細はキヤノン公式サイトをご覧ください。

購入の決め手は?

私は頻繁にリサイクルショップに通ったり、フリマアプリでジャンクカメラを検索したりして「お宝探し」をしております。条件は「カメラはデジタル一眼、レンズはウェルカム(?)」です。

「フィルム一眼レフカメラ」は1000円も出せば正常に動く個体が大量に見つかるのと、今のご時世フィルム代・現像代ともに高騰しているため、基本的に対象外です。

今回はカメラだけではなく、レンズもセットで1000円でしたので(しつこい…)、ほぼ迷わず購入しました。
なぜなら、カメラかレンズのどちらか一方だけでも動いてくれたらラッキーだから、です。

もしフリマアプリで購入される際には、出品者の評価や商品の詳細説明をよく確認しましょう。特に、大量に「動作未確認」の商品を出品している方は、未確認ではなく故障していることが分かっていて「電池がないから確認できない」などとしている場合も少なくありません。
出品物がカメラ中心ではない人の「詳しくないから動くか分からない」というほうが信憑性があったりします。

カメラの最重要チェックポイントは4点!

ここからは緊張の(!?)状態チェック。使えるかどうかが判明する瞬間です。
以下のチェックポイントは、絶対にひとつも外せないポイント4点です。

  • 電源が入るか
  • メモリーカードを認識するか
  • シャッターが下りて撮影できるか
  • メモリーカードに保存されるか

メモリーカードが2回出てきますが、どれかひとつでもNGだったら、使えないということになるのです。
今回も、順番にチェックしていきました。

ひとまず外観のチェック

4つのポイントの前に、まずは外観のチェックを行いました。

レンズフィルター付きか?

なんとレンズフィルター付き!ラッキー♪…と思いましたが、よく見たら変形しており、フィルターのガラスは割れてなくなってました。
これは「フィルタールーズ」でグリグリと外せば済みますが、とりあえずの動作確認ではそのままとします。

カメラ本体はグリップのベタベタ汚れがあるものの、大きな破損は見当たりませんでした。レンズもカビなどは見当たりません。ここまでの最初のチェックは合格点です👍

汚い!けど大丈夫です(笑)

そのまま座ると加水分解したグリップのベタベタが手にガッツリついてしまいます。
応急処置は「ラップ」を巻くことで回避します。

電源が入るか?

次に、起動確認です。
今回購入したカメラは「電池無し」「CFカード(記録媒体)無し」のため、売り主も未チェック。

手元にある専用のバッテリーをセットし、カメラが起動するかどうかを確認します。
起動しない場合は、ここで終了ですが・・・無事、起動しました!

無事、起動しました🙌

ついでに「液晶が表示されること」も確認できました。撮影はできるけどモニターが付かない、という個体も見かけますが、大変不便なので避けたほうがよいでしょう。

起動できなくても、ワンチャン可能性はあります。
EOSのデジタルシリーズには、電池室に「時計用のボタン電池」があるので、それを取り出してゴシゴシ拭くか、新しいものに交換してみてください。
それだけで、なんと起動することがあります。
私もかつて経験済みです。電池は100均のものでも大丈夫です。

メモリーカードを認識するか

起動できたら、メモリーカードを挿入しましょう。ここでカードを認識しないと、写真が保存できません。
この初代キスデジの時代のメモリーカードは「コンパクトフラッシュ」といって、今主流のSDカードとは全然違う規格です。
この仕組みがややこしくて、本体側にピンがあり、そのピンが1本でも折れていたらアウトというデリケートなタイプなのです。

今回は、起動する際にはカードをセットしており、上記写真の通り、起動した時点で認識したことが確認できました。
どこで分かるかというと、上の写真に「3桁の数字」が表示されているのですが、この数字が「セットしたコンパクトフラッシュに何枚写真を保存できるか=撮影可能枚数」なのです。

認識さえすれば、よっぽど大丈夫ですが、保存されるまでは気が抜けません…!
ちなみに、読み取りエラーの場合は基本的に「Err○○」等と表示されるため、すぐにわかります。
もしここでエラーが発生しても、念のため別のメモリーカードでも確認してみましょう。

シャッターが下りて撮影できるか?

さて、いよいよカメラの心臓部とも言える「撮影機能」です。
ジャンクのデジタル一眼カメラでは最も多い故障ポイントかもしれません。
購入を検討している商品の説明欄に「シャッターが切れない/下りない」という文言があったら、基本的には購入を見送りましょう…

この個体は・・・撮影OKでした!

モニターに撮影した画像が表示されているので、次のチェックポイント「メモリーカードへの保存」もクリアしたようです。

メモリーカードに保存されるか

確実に確認したい場合は、再生ボタンで画像を確認することです。初代キスデジの場合は左下から2つ目のボタン。撮影した写真が液晶画面に表示されている=メモリーカードに記録されている、ということになります。

この時点で「このカメラは問題なく(基本的な)撮影が可能」ということが分かりました。

メモリーカードは、認識されても保存されないパターンがあります。
私は実際に経験したのですが、長年使用していた「コンパクトフラッシュカード(初代キスデジもこのタイプ)」が、撮影後に一旦保存されたように見えても、画像を確認しようとすると「このカードは認識できません」と表示され、画像も失われるという状態でした。
この場合、カメラ側の問題ではないので、他のカードでも検証してみる必要があります。

レンズの動作確認

さて、今回はレンズもセットで付いてきましたので、合わせてレンズも動作確認をすることになります。
結果は、「ズームリング」の動きはスムーズで、レンズ側のメイン「オートフォーカス」も全く問題なし。

オートフォーカス機能付きのズームレンズは長年酷使していると、内部の配線に異常が起きて機能しない状態になることがあります。
ジャンクのレンズでは「レンズ内部にカビ・クモリ」がよくあるパターンですが、オートフォーカスが故障しているものも定番です。

今回は細かい記載がなかったので、もしかしたらカメラ・レンズとも完全なる不動品(売り主があえてセットにし「動作未確認」として出品)の可能性もあったため、全てクリアした瞬間は、やはり嬉しかったですね。

結果は100点満点

改めて結果発表!ですが、今回のジャンクデジタル一眼レフ&レンズの1000円セットは、超がつくほどの優良個体でした。
撮影における不具合は一切なし。
「グリップのベタベタ」は除去すればよいし、「歪んだレンズフィルター」は外せばよいので、使用上の問題は全くありません。

記事にしたくなった理由をご理解いただけたのではないでしょうか。

プリン

えっと、そこまで伝わらないかなぁ💧

初期設定とテスト撮影

カメラが無事に起動したので、早速「一人試写会」です。
基本的な初期設定を行い、テスト撮影してきました。

レンズは正常動作するだけでなくオートフォーカスもピントが合い、問題なく撮影できました。
古い機種なので、動体や暗がりなどハードな条件はジャンクでなくとも苦手でしょうから、日中に静物を撮影しております。

カメラ・レンズともに発売から20年以上経過しているベテランコンビですが、十分綺麗な仕上がりだと思います。

青いミニトマト。肉眼では見えない表面のうぶ毛?もハッキリ見えます。

後ろのトマトの玉ボケもいい感じ。

駐車場のツタ。ボケも自然です。特徴がないといえばそれまでですが、コントラストも良好ですよね。

同じ場所のツタ。個人的には最近のスマホよりこの時代の絵作りが好きです。

EF-S 18-55mm f3.5-5.6 USMは案外寄れるレンズで、ちょっとしたマクロ撮影っぽい感覚も楽しめます。

蛾ではなくイチモンジセセリという蝶です♪

以上、ちょっとした作例でした。
くどいですが「1000円」でここまでの写真が撮れるなら「有り」だと思われないでしょうか。

構図とか、そのあたりの突っ込みはご容赦願います…
ちなみに掲載している写真はいずれも無加工、JPEG撮って出しとなっております。

ジャンクカメラの可能性

撮影結果の評価

今回のEOS KISS DIGITALについての結果ですが、1000円のジャンクカメラ・レンズであっても故障さえしていなければ十分に使えることが伝わりましたでしょうか。特に、日中の風景や静物の撮影では、今でも十分通用する写真が撮れることも分かりました。
暗い時間帯の撮影や、動きのある被写体の撮影では、かなり制約があるものの、三脚を使用するなどの工夫次第で十分に対応可能です。

また、私は「加工しない派」なので、通常「JPEG」で保存しております。
この保存形式を「RAW」で撮影しておけば、キヤノンの公式編集ソフト「Digital Photo Professional」を使って、さらに写真のクオリティを向上させることができます。

ざっくりいうとJPEGは「できあがった写真」ですが、RAWは「ネガフィルム」のような状態で、撮影後なのにカメラの設定ができるものになります。
データ量は大きくなりますが、家でじっくり仕上げたい人にはおすすめの形式ですね。

修理とカスタマイズの楽しみ

ジャンクカメラ全体の魅力の一つとして、修理やカスタマイズを楽しむことができる点が挙げられます。
カメラの壊れたシャッターを修理する、といったことは一般的には困難ですが、実際に直される方もいます。
故障品を2大買って分解し、正常な部品を1台にまとめて組み直し復活させるなど、凄い人はたくさんいます。

私はグリップを復活させる程度ですが、素材にユニークなものを選んでドレスアップするなど、見た目でオリジナリティを演出すれば、一気にカメラに対する愛着が深まることでしょう。
レンズの場合も、オートフォーカスの修理は困難ですが、内部にカビが理由でジャンク品だったとき、レンズによってはがんばれば外せるものもあり、クリーニングできるかもしれません。

実際に使えるかどうかの結論

結論としては、1000円のジャンクカメラが使えるかどうかは「運次第」です。
しかし、動作するカメラを手に入れた場合、今でも通用することが分かりました。
特に、初心者の方が気軽に趣味として写真を始めたいときなど、十分にデジタル一眼カメラの魅力に触れることができるはずです。

ジャンクカメラの楽しみ方

コストパフォーマンスの魅力

ジャンクカメラの最大の魅力は、何といってもそのコストパフォーマンスです。
低価格で手に入るため、初心者でも気軽に挑戦することができます。
また、「壊れてもいい」というスタンスであれば、分解してみるなどして仕組みを研究するのもありでしょう。
カメラの知識や技術を向上させることができるため、学びの機会としても有益と思います。

今回のカメラとレンズの相場は?

さて、今回のカメラ「EOS KISS DIGITAL初代」とレンズ「EF-S 18-55mm f3.5-5.6 USM」のジャンクではない相場はどれくらいなのでしょうか。

カメラ本体はフリマアプリで3000円あたりから。中古カメラショップで5000円前後といったところです。

レンズも、実はカメラと同程度の相場となっております。

ちなみに「初代キスデジ」ですが、「起動遅い・書き込み遅い・写真の読み込み遅い」という、現代では考えられない三重苦?を背負っております。
もし入手されたら、それは故障ではないのでご注意ください…!

記録媒体はCFカード

2000年代初頭の古いカメラでは、写真の保存に「SDカード」ではなく「CFカード」が採用されている場合が多いです。今回の初代キスデジもCFカードです。

当然、カメラ本体に「Wi-Fi機能」などありませんので、困ってしまうかもしれません。
その場合、「CFカード」ではなく「CFカードアダプター」と「Wi-Fi機能付きSDカード(アダプター)」を使用することで、スマホへの転送が可能となります。
詳しくは、以下の記事をご参照ください。

次のステップ:さらに高価なカメラへの挑戦

もしも運よく「正常に動くジャンクカメラ」を入手され、経験を積まれた後は、今度は上位の(中古)カメラへの挑戦も視野に入れていきましょう。
このステップを踏むと、カメラの機能の差とか写りの違いを実感すると思います。
特にイメージセンサーの違いは大きく、今回のカメラは「APS-C」という規格なのですが、「フルサイズ」という規格のカメラは仕上がりに明確な差が出てきます。
私のブログのメインは「フルサイズ」なので、ぜひフルサイズ関連の記事をお読みいただければと思います。

カメラとレンズにこだわると、一味も二味も違う写真の仕上がりに感動を覚え、(経験上)撮り方を工夫したくなるので、スキルをさらに向上させることも可能です。
上位のカメラを購入する際にも、ジャンクカメラで培った知識や技術が役立つはずです。
より賢明な選択ができるようになります。

この記事が、あなたのカメラ・ライフのお役に立てることを、心より願っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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