皆さんは、リコーの「CX4」というコンパクトデジタルカメラをご存知でしょうか?
古いデジカメの静かな流行に伴い、中古市場においても、その魅力が見直されつつあるようです。
コンデジ=コンパクトデジカメながら、手軽に高品質な写真を撮影したいと考える方に、また最新のスマホとは違った味わいを感じたい方へ、このカメラはかなりおすすめです。
今回は、リコーCX4の実写レビューを交えながら、その魅力を徹底解説します。
「背景ぼかし」も工夫次第で可能。
その他の作例は、記事の後半に用意しております!
なぜ今、オールドコンデジ「CX4」が面白いのか
どことなくGRを感じるセンス
スナップシューターとして不動の人気を誇る「RICOH GR」シリーズ。憧れますよね。 でも、最新機種は価格が高騰していてなかなか手が出ない……。
そこで、GRの遺伝子を少しだけ受け継ぐオールドコンデジが「RICOH CX4」なのです。
現行GRのようなAPS-Cセンサーではありませんが、リコーらしい「硬派なデザイン」「強力なマクロ機能」、そして何より中古なら数千円で手に入るというコスパの良さが魅力です。
デザイン面: 「グリップの質感や、無骨なスクエアフォルムはGRに通じるものがあります」
機能面: 「リコーのお家芸である『ステップズーム』や、1cmまで寄れるマクロ機能は、CX4でも健在です」
ちなみに、今回CX4を記事にした理由は、単純に私が「発売当時に購入し、所有していたから」です(笑)。
しかも本音を言うと、当時このカメラの写真があまり好きにはなれなかった(!)ので、入手して10年以上が経過した今でも、総撮影数は3000枚を超えておりません。
なので、カメラは今でもすこぶる快調です👍
プリンCX4をおススメするには説得力が…💧
余談ですが、そういった理由で直後に別のコンデジ「CANON PowerShot S95」を購入。こちらは逆に気に入りすぎて、今でも毎日何かを撮っています。
別途、記事もアップしておりますので、気が向いたら目を通していただければと思います。


…話を戻すと、そんな印象のCX4ではありましたが、デジカメの人気が再燃した今、改めて過去の写真を見返してみると、そこまで悪くないじゃないか✨と思ったのでした。
また、設定次第では好みの色味が出せるのではないか?と思います。
過去の作例を紹介しつつ、改めて本機で撮影してみよう決意した次第です。
CX4の特徴
さて、デジタルカメラ「CX4」は、2010年9月にリコーから発売された、タイプとしてはいわゆる「コンパクト・デジタルカメラ」です。
リコーと言えば、泣く子も黙る(?)「GRシリーズ」が思い浮かびますが、CXシリーズはその下に位置しておりました。
そんなCXシリーズですが、実はかなり昔に”終わって”います。2009年3月に初代の「CX1」がリリースされ、2011年12月に「CX6」が発表されたのを最後に終了しており、全体を通じて3年持たず。短命だったことが伺えますね。
主なスペックは以下の通りです。
| RICOH CX4 | |
|---|---|
| 有効画素数 | 1000万画素 |
| 光学10.7倍ズーム ※()内はフルサイズ換算 | 4.9-52.5mm (28-300mm) |
| センサーサイズ | 1/2.3型 CMOS |
| 最大絞り開放値(F値) | F3.5(広角側)~F5.6(望遠側) |
※詳しい仕様はリコーの公式サイトを参照ください。
GR譲りの高級感。所有欲を満たす「スクエアデザイン」
リコーCX4は、コンパクトというだけではなく、ちょっと高級感のあるおしゃれなデザインが特徴です。当時普及していたデジカメ特有の安っぽさがなく、当時の上位機種「GR DIGITAL」に少し寄せた感じでした。
ボディカラーがシャンパンシルバーなので、GRシリーズと見間違えることはないでしょうけど人気シリーズになっても不思議ではないポテンシャルを持っていたように思います。
何よりコンパクトデジカメなので、手のひらに収まるサイズです。
軽いボディは、他のデジカメ同様、持ち運びにも非常に便利です。



基本「デジタル一眼レフ」を持ち歩く自分には超ラクですよ♪
液晶ディスプレイが大きい
古いデジカメの”あるある”で、「背面液晶が小さい」というのがありますが、CX4にその心配はありません。
画面が小さいと、撮影後の確認が難しいのです。特にピントが合っているかが分かりづらく、その場で「良く撮れた!」と思っても、家で大きなモニターで見るとボケボケだった、ということがまぁまぁ起きてしまいます。
CX4のディスプレイは、そこそこ忠実に撮影した写真を表示します。撮影後の確認で困ることはないはずです。
【中古選びの注意点】CX4の持病とジャンクの見極め方
リコーCX4は、これまた「古いデジカメあるある」かもしれませんが、ネットでよく見かける故障に「レンズが戻らなくなった」というケースがあります。いわゆる”持病”です。
電源オン・オフの度にレンズが自動でズームするので、負担がかかるのでしょう。
この現象が発生すると、もうお手上げです。
修理可能期間も過ぎているので、諦めたほうがよいと思います。
ということで、もし今CX4を入手するとしたら「中古確定」となるので、少なくとも売り主の説明文に「正常に動作している」旨の記述があるものを選択し、外観から「使い込まれてなさそうな個体」を見つけましょう。
「ジャンク」以外にも「動作未確認」や「通電のみ確認」など、曖昧な説明しかない場合は要注意です。
撮影性能
光学10.7倍!のズームレンズ
リコーCX4は、10.7倍の光学ズームレンズを搭載しており、遠くの被写体も鮮明に捉えることができます。
この「光学ズーム」は非常に大事です。つまり、「実際のレンズにより実現している10.7倍」なので、自然な望遠の写真が撮れるからです。
同じ10倍でも、「デジタルズーム」は景色そのものではなくデジタルの画像データ自体を「拡大表示」させているため、望遠に行けば行くほど画質が粗くなります。
話をCX4に戻します。
ズームの範囲は「フルサイズ換算」で、「広角28mmから望遠300mmまで」となっております。
この幅広い焦点距離は、まさにフルサイズ・デジタル一眼カメラで「高倍率ズームレンズ」を使用したときと同等の範囲を光学ズームでカバーしているのですから、なかなか優秀で便利なのです。
ということで、テーブルフォトもポートレートも風景写真も、幅広い撮影シーンに対応します。
高感度CMOSセンサー
高感度CMOSセンサーを搭載しているため、暗所でもノイズの少ないクリアな写真を撮影できます。ISO感度は最大3200まで設定可能で、夜景や室内撮影でも美しい写真を残すことができます。
高速連写機能
リコーCX4は、高速連写機能を備えており、1秒間に最大5コマの連続撮影が可能です。動きの速い被写体やスポーツシーンでも、瞬間を逃さず捉えることができます。
【作例】パリの街並みとRICOHブルー。クリエイティブモードも本格派
ここからは作例をいくつか紹介させていただきます。
2011年のパリが中心です。この頃は構図だの設定だの、あまり意識できておりませんことご承知おきください🙇



予防線を張りなさんな😹
エッフェル塔を下から撮影。黒潰れせず、鮮明に表現できているように思います。
こちらは街中。空は完全に白飛びしてしまい、教会の先端は消えそうです。でも明暗さのある写真は好きですね。
モンサンミッシェル。空を広く撮りたくなりました。リコーはリコーブルーと言われるほど青が濃く鮮明に表現されると言われていますが、それはGRシリーズの話。CX4の空は普通の青といったところでしょうか。
こちらはモンサンミッシェルの中?忘れてしまいました…暗い中、破綻せずしっかり描写できていると感じます。
デジカメなので、街中で撮影しても怪しがられないのがいいところ(笑)。
スナップショットには向いていると思います。
こちらの竈の写真、良い雰囲気が出ています。スマホで撮ったら同じような結果になるのでしょうか。
少し古いデジカメの良いところは、「補正し過ぎないところ」だと思います。最新の機種は、デジカメもデジタル一眼カメラもスマホも、解像度やオートフォーカスの能力は文句の付けどころがないほど進化しておりますが、結果的に似たり寄ったりとなって、個性的な写真を生み出さなくなっている…と思うのは素人考えでしょうか💦
こちらもシャンデリアの灯りと椅子の暗い部分、どちらも破綻せず、よく撮れていると感心します。
以上、パリでした。
おまけ、長崎のネコです。
ここまでの撮影モードはほとんどオート、もしくは「S-AUTO」で撮影しています。
オートはカメラ任せで、S-AUTOは「シーンモード」を自動で選択してくれます。
リコーCX4には、風景、ポートレート、夜景など、さまざまなシーンに対応した撮影モードが搭載されているのですが、それを手動で選択するのではなく、カメラがどのシーンが最適か?を選択して、設定が自動で適用してくれるのがS-AUTOモードです。カメラが判断を誤る可能性が無きにしもあらず…ですが、初心者でも簡単に最適な写真を撮影することができる、親切設計ですね。
以下、多彩な撮影モードのうち、いくつかを紹介いたします。
マクロモード
こちらは本記事トップの写真の再掲です。被写体にかなり近づいて撮影することができます。
「マクロモード」で被写体に極力近づけて撮ると、このような「背景ぼかし」が可能です。


被写体と背景の距離があるほど、背景がボケます。
少しデジタル一眼カメラの明るいレンズで撮影した雰囲気が出て、いい感じになります。
花や昆虫などの細部まで鮮明に捉えることができるので、本格的なマクロ撮影を体感できますよ。
クリエイティブモード
私の個人的なおすすめ、「クリエイティブモード」です。
トイカメラやミニチュアモードなど今では定番かと思いますが、本格的にその雰囲気を楽しめます。
こちらはトイカメラモードですね。周辺減光が表現されているのと、色味が濃くなっているのが分かります。
こちらもトイカメラモード。くしで頭をといていたら、ウインクみたいになったプリン。
こちらは桜と川を逆光で捉えた写真。
こちらが通常モードの写真です。構図が異なるので単純比較はできませんが、水面に色滲みはないですよね。
こちらは「ハイコントラスト白黒」。明暗の違いがハッキリし、粒状感が出るので、何でもない被写体が意味深な雰囲気になったりします。
付加機能とアクセサリー
動画撮影機能
リコーCX4は、写真撮影以外に、動画撮影機能を備えております。静止画だけでなく動画も高品質に記録できますが、最新のスマホに比べると勝ち目はないかと思います。2010年代初頭の雰囲気を楽しむのであれば、撮影してみる価値はあるかもしれません。
内蔵メモリとSDカード対応
写真の保存方法ですが、一部本体の内蔵メモリに保存できます。メインは他のデジタルカメラ同様、「SDカード」を使用を使用することになります。
ここで皆さんのお困りごととして、「スマホに転送するにはどうすればいいの?」という疑問が出てくるかと思います。
そのときは「Wi-Fi機能付きのSDカード」を使用することが挙げられます。
詳しくはこちらの記事にて解説しておりますので、合わせてお読みいただけましたら幸いです。


まとめ
リコーCX4について、ざっくりとお伝えしてまいりましたが、いかがだったでしょうか。
そこまで古くないということもありますが、今でもかっこよく感じるデザイン、扱いやすい操作性、そして撮影性能の高さはGRには及ばないものの、案外満足できるカメラではないかと思います。
手に入れたら、まずは「青空」を撮影してみてください!
そして、ぜひ私おすすめのクリエイティブモードでも遊んでいただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

















