ミラーレス一眼カメラは後悔する?失敗しない選び方&撮り方をマスターして魅力を引き出そう!

Regret Mirrorless

ミラーレス一眼カメラは後悔するのか?
スマホで十分、デジタル一眼レフのほうがよかった…そんな思いに至ったことがあるかもしれません。

結論から言えば、個人的には断然「ノー!」です。
しかし、人によってはイエスになってしまう可能性があるのです。
なぜなら、何を撮りたいか?どう使いたいか?など、ユーザーの立場により一概には言えないため、です。

機種の選び方は、既に購入された方には耳が痛いかもしれませんが、参考にしていただければと思います。

でも、撮り方さえ工夫すれば「ミラーレス一眼、買ってよかった!」と思えるときがやってきます。
設定を工夫するだけで見違える仕上がりになるかも?

EOS M10+EF-M18-55mm f/3.5-5.6
EOS M10+EF-M18-55mm f/3.5-5.6

買って後悔している人も、これから買う人も、こちらの記事を参考にして答えを見つけていただければ嬉しいです。

目次

ミラーレスで後悔する理由とは?

そもそも、「レンズ交換式カメラ」というジャンルで考えたとき、ミラーレス一眼カメラは、既にデジタル一眼レフカメラから主役を奪っているので、後悔も何も「未来がある一眼カメラはミラーレス」しかない状況です。

ソニーがミラーレス一眼で大躍進したのを皮切りに、キヤノンもニコンも、大手各メーカーがミラーレス機に舵を切った以上、メインの選択肢とするしかありませんので、いずれ新品のカメラを買う場合はミラーレス、となっていくのは目に見えています。

フォトあ

フィルムカメラが、消滅こそしていないものの”脇役”に追いやられたのと同じ運命を、デジタル一眼レフは辿ることになるでしょう。

そんなミラーレス一眼カメラで後悔するとしたら、どういう理由があるのでしょうか。
今回は、手持ちの「CANON EOS M10」を使いながら、探りたいと思います。

CANON EOS M10
CANON EOS M10
プリン

ほぉ…ちょっと古くないですか💦

フォトあ

検証には十分です👍上位機種ではないですが…💧

ミラーレス一眼については、「SONY α7初代」も記事を書きました。ぜひご参照ください!

理由1:スマホとの差がない!

推測ですが、今使われている方は「スマホの写真と違いがない」から後悔に繋がっているのではないでしょうか?
これから買うという方も、そういう観点から「後悔するのではないか?」と考えるかもしれません。

実際、「普通に撮る」と、今のスマホとほとんど変わらない写真になってしまいます。
それほど、スマホのカメラの性能が進化しているわけですね。
画素数では、スマホのほうが上、なんてことも普通にあります。

プリン

それより、撮ってすぐSNSにUPしたり、メッセージに添付したり…スマホのほうが断然ラク♪ですよね📱

フォトあ

撮影以外の利便性は、このブログで触れないように🙅‍♂️

こちらの写真はカメラ本体はEOS M10を使用し、標準ズームレンズで撮影したものです。

EOS M10+EF-M18-55mm f/3.5-5.6
EOS M10+EF-M18-55mm f/3.5-5.6

全体にピントが合い、狙ったカモは、遠くにポツポツ…何が撮りたいのか?よく分からない写真になりました。
スマホであれば、画面を2本の指でピッチしてズームするだけで、もっとカモを拡大して撮影することができたでしょう。そのとき思うことは、きっと「これだったらスマホでいいじゃん…」ですよね。

遠くの被写体をズームして撮りたい場合、このレンズに加えてもう一本、望遠レンズを持ち出す必要があります。
近くを撮るときは標準ズーム、遠くを撮るときは望遠ズーム、その都度交換する必要があります。
「なんか、めんどくさい…」こうなると、もう次のお散歩では持ち出さないかもしれません。

そこで、以下に「打開策」を3つ提案しますので、ご参考程度に読んでいただけましたら幸いです。

打開策1. 撮り方を工夫する

まずは、手持ちのカメラとレンズで撮影を工夫して、現状を打破する作戦です。
とりあえずスマホのカメラとの違いを感じるためには、背景や前景に「ボケ」を取り入れた写真を撮ることです。
こちらの写真のように、被写体が近ければ背景が程よくボケて、ちょっと雰囲気のある仕上がりになります。

EOS M10+EF-M18-55mm f/3.5-5.6
EOS M10+EF-M18-55mm f/3.5-5.6

スマホも今では「ポートレートモード(iPhone)」など、「ボケ」の表現をデジタル技術により再現するなど、一眼カメラを意識した機能が搭載され始めています。が、まだまだ「一眼カメラと交換式レンズ」によって自然に生み出されるボケには程遠い仕上がりです。

他に、光と影のコントラストがはっきりした風景を撮影することも、一眼カメラのほうが有利です。
こちらの作例、ガラスのコップと氷に立体感が感じられないでしょうか。

EOS M10+EF-M18-55mm f/3.5-5.6
EOS M10+EF-M18-55mm f/3.5-5.6

スマホは、とにかくデジタル技術を駆使して写真を補正します。例えば、暗い箇所があれば自動で明るく補正します。機種により、HDRという表示を見たことはないでしょうか。
その結果、良くも悪くも写真のクセを消してしまうので、仕上がりが平凡になってしまいます。
最新のデジタルカメラも同様に補正はされるのですが、レンズの欠点こそ補正されるものの、写真そのものの良さを打ち消すほどの補正は(あまり)されないよう、研究されているのかもしれません。

本ブログの作例は、注釈がない限り「撮ったそのまま(撮って出し)」を前提としています。オプションやアプリによる加工は、本記事にて対象としておりません。

まずは、この「撮り方を工夫すること」が、断然おすすめです。
なぜなら、撮り方が上達しないまま、カメラや本体を変えても同じ結果=後悔するときがまたやってきてしまう可能性があるからです。

と言っても、そこまで難しいことではありません。
ちょっとした設定と、ちょっと普通とは違う構図を頭に入れておくだけでグッと変わってくるものです。
以下の記事が、少しだけお役に立てるかもしれません。

打開策2. キットレンズではないレンズを購入する

ここからは、機材を追加する話になります。
まずは、「撮影が楽しくなる(であろう)レンズ」を新たに購入する、というのも一考です。

ここまでの作例は全て、キットレンズ「EF-M 18-55mm 1:3.5-5.6」で撮影しました。
こういった「セットで付いてくるレンズ」は、そもそも「無難な仕様」となっていることがほとんどで、写真も無難な仕上がりとなってしまいます。
メーカーさんの対象は「カメラを使ってみたい人たち全て」なので、2本のレンズで「近くのものから遠くの景色」まで、程よくカバーできる造りであると同時に、低価格でたくさん売るためにレンズもコスパ重視で設計され、良くも悪くも「これといった特徴がない」場合がほとんどです。

では、「レンズが平凡かどうか」はどこで判断すればよいのでしょうか?

こちらの写真は、今回使用したキットレンズを正面から見たものです。普段は意識されないかもしれませんが、正面あるいは側面に、レンズのスペックが必ず記載されています。

EF-M 18-55mm f/3.5-5.6
EF-M 18-55mm f/3.5-5.6

このレンズの場合、赤い丸で示した数字の部分がポイントです。

焦点距離「○mm」と絞り値「1:○」は必ず表記があるので、ぜひ見方を覚えてください👀

「18-55mm」と書かれた箇所が「焦点距離」。「1:3.5-5.6」が「F値」、つまりレンズの絞りの範囲となります。
まず焦点距離ですが、小さいほうの18mmが広角側ですね。望遠側の最大が55mmなので、遠くのものを大きく捉えるには厳しいレンズです。
ダブルズームキットの場合、大体もう1本は望遠レンズですよね。焦点距離は、標準ズームレンズの続きからとなり、「EOS M」シリーズの場合「55-200mm」の望遠レンズが存在します。
200mmにまで合わせると、そこそこ遠くの被写体を捉えることができます。

フォトあ

作例がないのはEF-Mタイプの望遠レンズを持っていないから。それだけです💧

でも、一番のポイントは「F値」にあります
今回使用しているレンズの最大開放値は広角側で「3.3」、望遠側で「5.6」です。ところが、「明るいレンズ」と呼ばれるものは「1.8」とか「1.4」など、数字は一段と小さくなっています。小さい数字のほうが「最大開放値が大きい」ため、より光を集めることが可能です。F値がキットレンズはボケなどの表現が弱いのです。

実際に絞りを見てみよう!

文字だけではなかなか伝わりませんので、実際にレンズを見てみましょう。
モデルは、オールドレンズの代表格「SMC TAKUMAR 55mm f1.8」です。

こちらがF1.8=最大開放の状態。明るい!

F5.6まで絞った状態

F18!ここまで小さくなります

最大開放にすると明るい、の意味が伝わりましたでしょうか。
F18は、本当に光を通す穴のようになり、少しでも暗いところだと光を集めるのに苦労します。

突然ですが、ここで「F値」をざっくり解説!
F値は「数字が小さいほうが明るい」と言いますが、理解するのは難しいですよね。
例えば【焦点距離50mm、F値1.0のレンズ】があったとしたら…
「焦点距離(A)=レンズからカメラ本体のイメージセンサーまでの距離が50mm」という意味。
次に、レンズの最大絞り値が【F1.0】とは…
有効口径(B)=光を取り込めるレンズの直径が50mm」という意味になります。
この場合、が同じ50mmですよね。
このとき、F値の計算式が「()50mm÷()50mm=1.0」、これが最大絞り値「F1.0」なのです。
だから、このレンズの場合「1:1」つまり「1対1」と表記されているわけですね。

では、今回のレンズ「18-55mm 1:3.5-5.6」はどうかというと、以下の通りです。
焦点距離が18mmのとき…最大F値は3.5(有効口径は約6.4mm)
焦点距離が55mmのとき…最大F値は5.6(有効口径は約9.8mm)
「F1.0」のレンズと比べると、口径がずいぶん小さいことがお分かりいただけると思います。

プリン

いや難しすぎる!! 勘弁してください~💦

フォトあ

なので、シンプルに「F値は小さいほどレンズが開放され、明るくボケやすくなる」と覚えておけば大丈夫です👍

EOS Mシリーズでは、以下のようなF値1.4の「明るい単焦点レンズ」があります。
ただし、かなりお高いレンズです。私は所有しておりません…

EF-Mマウント ミラーレス一眼 単焦点レンズ

必ずしも、高いレンズを購入する必要はありません。
オートフォーカスではなくなりますが、オールドレンズであれば「明るい単焦点レンズ」を格安で入手できます。
カメラとレンズの間にセットする「マウントアダプター」を準備すれば、低予算で「豊かなボケ」のある写真を撮ることが可能です。

以下の記事で紹介しておりますので、ご一読いただければと思います。

打開策3. カメラ本体を買い替える

最後は元も子もない提案となりますが、「カメラ本体を買い替える」です。
ご存知の方には無駄な記事かとは思いますが、同じミラーレス一眼カメラでも「イメージセンサー」の種類が複数あります。

「イメージセンサー」とは、レンズから入った光を映像=写真にする、まさにカメラの心臓部です。
フィルムカメラの「フィルム」の役割を果たしていると言えます。

この記事で使用している「EOS M10」のイメージセンサーは「APS-C」と呼ばれるものです。
また、別の記事で紹介している「オリンパスPENシリーズ」は「マイクロフォーサーズ」です。
以下の写真で両者の大きさの比較ができます。

IMAGE SENSOR M4/3, APS-C
中央キラキラした箇所がイメージセンサーです

そして、「EOS R」シリーズの中でも上位のR3,R5,R6などは、「フルサイズ」と呼ばれるイメージセンサーが採用されており、APS-Cやマイクロフォーサーズより一回り大きなイメージセンサーです。

同じ場所で、同じレンズ(フルサイズ用)を装着して、カメラだけを交換して撮影すると、それぞれ写真は以下の範囲で生成されます。

この写真から分かることは、同じレンズなのに「写真の範囲=画角」が大きく異なるだけでなく、「ボケ」の領域がフルサイズでは圧倒的に広いことが分かります。
このため、フルサイズは「豊かな表現力がある」などと言われるわけですが、他の小さなイメージセンサーは、レンズが写し出せる範囲に対して「大幅カット」されているのです。

ざっくり解説、第二弾は「フルサイズ換算」について、です!
上のネコの写真を「焦点距離50mm、F値1.8」のレンズを使っていたとします。
3種類のイメージセンサーごとに「写る範囲」が異なっていますよね。
つまり、「焦点距離50mmのレンズ」と言っても、カメラにより範囲が異なるのです。
そのため、フルサイズ換算という言葉を耳にしたことがないでしょうか?
「もしも50mmのレンズなら…」
■APS-Cで撮影(キヤノンの場合)
→フルサイズなら80mm(1.6倍)のレンズで撮影したのと同等
■マイクロフォーサーズで撮影
→フルサイズなら約100mm(2倍)のレンズで撮影したのと同等
という結果になります。
イメージセンサーを意識していないと、例えばオールドレンズを購入して撮影したとき、ネットで見た感じとなんか違う…ということになってしまいます。
ぜひ、覚えておいてください。

ということで、3つの打開策を提案いたしました。
そのままの機材で工夫するか、レンズを追加するか、カメラ含め機材ごと総入れ替えするか…
予算や、どれだけ撮影に力を入れるか?ボケを生かした写真を撮りたいか?などを考慮しながら、方向性を決めてみてください。

以下の記事でも、スマホにはないデジタル一眼カメラ全般の魅力について、詳しく書いています。
ぜひ、参考にしていただければと思います。

理由2.早くも終わったシリーズが存在する

歴史の浅いミラーレス一眼カメラですが、早くも終わってしまっているシリーズがいくつか存在します。

例えば、「EOS Mシリーズ」は、2012年から2023年。まさにこの記事で紹介している機種「EOS M10」も終了したMシリーズです。ニコンの「Nikon 1シリーズ」に至っては、2011年から2018年と短命でした。
これからはミラーレスの時代!と考え、これらのシリーズに懸けていたユーザーさんたちは、さぞかしガッカリしたことでしょう。もちろん、終わるからにはそれぞれ理由があるわけです。キヤノンであれば「Rシリーズの強化」、ニコンであれば「1シリーズ自体の業績不振、Zシリーズの成功による特化」など。

各メーカーの主力・売れ筋が明確になってきているので、この先「シリーズ打ち切り」という事態は当面起きない、とは思いますが、結局いつも振り回されるのはユーザーです。
メーカーさんも手探り状態から脱しつつありますが、新発売に飛びつくようなことを避けると、後悔することを防ぐことはできそうですね。

ミラーレス一眼関連の記事として、以下ではオリンパスの機種PEN LITEシリーズを題材にしています。
マイクロフォーサーズのカメラをお持ちの方は、こちらもぜひご一読ください!

さらに、「フルサイズ・ミラーレス一眼」の記事も書いておりますので、参考にしてみてください。
機材は「ソニー α7初代(古い!!)」です。

理由3.デジタル一眼レフからの乗り換えで戸惑う

これは既にデジタル一眼レフカメラを所有されている方に起こる可能性があるお話です。

デジタル一眼レフカメラからミラーレス一眼カメラに乗り換えた場合、撮影する際に違和感を感じるのです。それまでのファインダーを覗いて構図を決め、シャッターを押すスタイルから、基本的には液晶モニターで確認するスタイルになるため、慣れるまで厳しいかもしれません。

フォトあ

マニュアルフォーカスのとき、遠視だと液晶モニターでピント合わせるのが大変らしいですよ・・・

プリン

遠視って老眼…?絶対に実体験でしょw

ファインダーは、カメラ背面の上部にある「小窓」を覗いて、レンズ→ミラーを通して肉眼で写る範囲を確認できます。ミラーレスでは、液晶モニターで撮影範囲を確認することになるのです。

スマホやコンパクトデジカメからミラーレスに移行した場合は、特に違和感はないと思います。
また、ミラーレスカメラには機種によりますが「電子ビューファインダー」という、液晶モニターと同じ映像をファインダーで確認できるツールが、オプションで購入すれば装着可能です。

かなり高額です。ちなみに手持ちの「EOS M10」は装着できないタイプです。
液晶モニターで頑張るしかありません…

結局、最良の選択肢とは?

予算があるならミラーレス

言ってしまえば、「予算に余裕があって、最新のカメラを狙うならミラーレス一択」だと思います。それはもう揺るぎないです。
メーカーさんがこれから力を入れるのはミラーレス一眼カメラなのですから。

例えば、キヤノンの「EOS R3」はいかがでしょうか?
フルサイズなので、画質・ボケ量ともに申し分ございません。
ただし、本体だけで100万円近くします…私には手が届きません…(涙)。

話はここで終わらない

さて、ここからはちょっと脱線してまいります。
当ブログは、「ミラーレスを買おう」がメインテーマではございません。

各メーカーさん、完全に「デジタル一眼レフカメラ」に見切りをつけたといってもよい状況です。
歴史が長いので「一眼レフ終わりました!」と明確には言わないけど、明らかに店じまいの様相。
では、今のタイミングで初めて、もしくは新たにデジタル一眼カメラを買うとしたら、どちらがいいのでしょうか。

当ブログを覗いていただいたからには、ほんのり深~いお話をさせていただきます。
予算10万円台で購入するとしたら、かなり迷いますが以下のような選択肢が考えられます。

  • 新品で購入するならミラーレス一眼カメラ
    └ミラーレスの中でもイメージセンサーをどうするか
  • 中古で購入するならデジタル一眼レフカメラも視野に入れる
    └その場合、格安で中古の高級(フルサイズ)機を狙う

皆様にも、このような二択はおすすめです。
ミラーレスは、これからメーカーが力を入れていくため、新しいカメラ本体、新しいレンズ…次々と発表されてゆくことでしょう。とにかく明るい未来なのです。
それとは反対に、縮小傾向のデジタル一眼レフカメラ市場は、新しい動きは望めません。それでも…

  • プロ仕様の最高級カメラ、フラッグシップモデルが中古で・格安で入手できる
  • 高級レンズもミラーレス専用に比べて安く揃えることができる

中古なので当然といえば当然ですが、「お金をかけずにカメラを楽しむ」なら「中古市場」に目を向けることがひとつの重要な選択肢となるのです。

初期のフルサイズ・ミラーレス一眼を格安で狙う

この記事を投稿してから数年、ミラーレス一眼カメラも次々と新しい機種が誕生し、古い機種は中古市場でお買い求めやすくなってきました。

その中でも、ソニーのフルサイズ・ミラーレス一眼カメラ「α7初代」、「α7 ii」あたりは、中古相場で10万円を切るまでになってきました。

当然、機能面では最新機種に劣るのですが、なんといってもフルサイズです。
マウントアダプターさえ手に入れれば、オールドレンズも35mmフィルムカメラ時代と同じ画角で撮影できます。

SONY α7にニコンのレンズを付けて撮影!

SONY α7+Ai AF NIKKOR 50mm F1.4D
SONY α7+Ai AF NIKKOR 50mm F1.4D

「お金をかけずにデジタル一眼カメラで写真を楽しむ」本ブログとしては注目のアイテム。
私も入手し、以下の記事をアップしておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

フルサイズミラーレス一眼 ソニーEマウント

高級デジタル一眼レフを格安で狙う

そして、もう一つの選択肢はこちらです。
私が「10万円台でカメラとレンズを揃えなさい」と言われたら?
恐らく、新品の「ミラーレス一眼カメラ(APS-C)&ダブルズームキット」ではなく、中古の「デジタル一眼レフ(フルサイズ)&明るい単焦点レンズ(1~2本)」を購入すると思います。

私の場合、日中の風景や静物など、じっくり撮影する機会がメインとなるため、この結論になります。
もし、動体や暗所、街撮りがメインだったり、ボケにこだわりがない場合は、いつでもどこでもより確実に撮影できる最新のミラーレスが有利です。

こちらは、デジタル一眼レフカメラの中でも「フルサイズ機」を使って撮影した写真です。

Nikon D700+NIKKOR AF 50mm f/1.4D
Nikon D700+NIKKOR AF 50mm f/1.4D

ボケの範囲が広く、光と影のコントラストが絶妙で、豊かな表現力が感じられないでしょうか。
カメラがプロ仕様なので、当然です。レンズもF値1.4なので、明るい優秀なレンズです。
この組み合わせ、いずれも中古ですが上手に探せば「5万円台」で揃えることができます。

「中古カメラは選択肢になかった」という方もきっと多いかと思います。これから始める大切な趣味に、人が使った後のモノなんてイヤと思われるかもしれませんが、良いものにお手頃価格で出会えるかもしれません。
「プロ仕様のカメラを安く買う」など、デジタル一眼レフが初めて「APS-Cサイズ」で登場し、少し遅れてフルサイズが登場した2000年代にはありえないことなのです。中古とはいえ、故障もしていないカメラやレンズが、当時の価格の10分の1以下で入手できるのだから、凄いですよね。

Nikon D700 + AF NIKKOR 80-200mm f2.8
Nikon D700 + AF NIKKOR 80-200mm f2.8

全然、お金を掛けられます!という方には参考にならない記事かもしれません🙇

まとめ

では最後にもう一度、購入前の選択肢を順に確認していきましょう。

  • ミラーレスか、デジタル一眼レフか

ここだけにスポットライトを当てると、間違いなく「これからはミラーレス一眼」なのですが、機種のタイプ二択で決めてしまわないで、もう少し視野を広げるのでしたね。

  • 新品で購入するか、中古で購入するか

中古で購入」という選択肢は抵抗があるかもしれませんし、「やはり最初は新品を買いたい」というお気持ちは当然だと思いますが、敢えて中古で「ハイスペックな機種をお手頃価格で入手する」ことも検討しましょう。

新品では10万円のキットレンズ付きカメラを、中古で5万円で探そう!ということではなく、中古市場で「ワンランク上のカメラとレンズを探してみませんか?」ということです。

いきなり家電量販店に行って、店員さんにおすすめされるままに買ってしまうのではなく、カメラについてほんの少し事前に研究することにより、後から知識が増えたときに買い直す、みたいなことを防ぐことができます。

最後に、イメージセンサーのサイズを決めていきます。

  • フルサイズか、APS-Cか、マイクロフォーサーズか

「センサーサイズ」、これは超重要ポイントとお伝えしましたが、最初は知らずに買うことがほとんどだと思います。
簡単に言うと「フルサイズがこの中で一番表現力があり、プロも愛用している」となります。
イメージセンサーの違いは上の記事で紹介したとおりですが、こちらの記事でも検証しているので、ぜひご参照ください。

フルサイズカメラは高額となり、中古と新品では予算に大きく差がつくため、あえて中古をおすすめしています。
ご予算があるのであれば、ぜひ新品もご検討ください。

リーズナブルに済ませたいならAPS-Cです。本記事で紹介した「EOS-M10」もAPS-Cです。
私はオールドレンズを扱うことが多いので、どうしても「APS-C」では事足りませんが(オールドレンズは35mmフィルム≒フルサイズを想定した設計)、今から始めるという段階では、未来のこと~最終的にどんな写真を撮りたいのか~は分からないと思いますので、「まずはAPS-C」という選択肢もアリですが、写真は平凡になりがちということを、頭の片隅に入れておいてください。

他にも、キヤノンか、ニコンか、ソニーか?というメーカーを決めるのもポイントのひとつですが、これは最初の選択肢3つが全部決まってからでも遅くはありません。
写真サイトや作例、愛用者のコメントなどを参照して、自分の好みに近いメーカーを決めるのがよいと思います。

お店で何となく決めてしまわないように、前もって情報を頭に入れてからお店に向かいましょう。

何となく買ってしまうと、何となく写真を撮ってしまい、何となく使わなくなってしまいます。これは私の経験です。期待値が高いため、「撮った写真がコンパクトデジカメやスマホと変わらない…」となると、使い続ける気力をなくしてしまうのです。

カメラは高い買い物です。本体だけではなくレンズも必要です。三脚などの撮影道具も必要になってくるかもしれません。じっくり決めたほうが、きっと満足感も違ったものになります。

将来性を取るか、経済性を取るか

カメラを趣味にすると、とにかくお金がかかります。
選択肢によっては、本体とレンズ数本で、すぐに数百万円必要になることだってあります。
逆に、中古で探せば1万円以内で基本的なセットが揃ったりします。

予算に応じて、買い揃えましょう。
最新機器に比べたら見劣りはしますが、素晴らしい作品を生み出してくれます。
中古市場は今、デジタル一眼レフ本体やレンズが多数出回っています。
「買い」で外れを引くこともありますが、「売り」で挽回する方法もあります。

経済性」では「デジタル一眼レフ」がミラーレスを圧倒します。
逆に「将来性」はミラーレス一眼に軍配が上がります。

カメラは「予算」と「規格」で決まっていきます。

本ブログ的には経済性で「中古のデジタル一眼レフ」を推しますが、これからの将来性を考えたら、「新品のミラーレス一眼」が無難です。

センサーサイズは共通して「フルサイズ」をお勧めしますが、そんなにあれこれレンズを買い足さない予定なら、APS-Cを選択し、レンズもAPS-C設計のものに絞れば困ることはありません。

ちなみにミラーレスは、同じCANONでも「APS-Cのマウント:EF-Mマウント」と「フルサイズのマウント:Rマウント」では互換性がないためご注意ください!

マウントのことは以下の記事で詳しく触れていますので、ご一読を♪

[blogcard url=”https://goodmorning.jp/is-think-about-canon/”]

おすすめのミラーレス一眼

でも、やはりミラーレスが欲しい!ということになると、おすすめは
「フルサイズの新品ミラーレス一眼」です。
え?フルサイズって高いんでしょ…と思われるかもしれませんが、ミラーレス一眼カメラが成熟してきたことで、「フルサイズのエントリー機」が、増えてきているのです。

例えば「CANON EOS RP」は、かつて10万円前半で新品を購入できました。今でも中古で10万円前後で入手できます。APS-C機では味わえない表現力豊かな写真撮影を楽しめると思います。

全くのゼロから始める方は、「CANON EOS RP RF24-105 IS STM レンズキット」がよいでしょう。
とりあえず広角~中望遠域をカバーできるので、お薦めです。
ただし、こちらは10万円台後半になります。

もし、レンズはデジタル一眼レフのEFシリーズを所有されている、という場合は、本体のみ購入して、オートフォーカスの効くマウントアダプターを購入すれば、お安く済み、過去の資産も有効活用できます。

マウントアダプターに至っては、CANON純正が2万円台のところ、サードパーティー製であれば1万円切るものまであります。

「ミラーレスのフルサイズ」を新品で最も安価に購入する方法は、本体+社外マウントアダプターで間違いありません!

補足ですが、EOS RPは、本体手ブレ補正機能がないため、そこが気になる方はやめたほうがよいかもしれません。もともとキヤノンの「デジタル一眼レフ機」に本体での手ブレ補正はなかったので、移行する場合は抵抗がないかな、と思います。

いきなり最高の選択肢を掴み取ることは容易ではありませんが、「買わなきゃよかった」とならないために、様々なサイトで購入者評価などをよく読み、作例を確認して、じっくり決めましょう。
できるだけ後悔のないカメラ・ライフを楽しんでください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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