【SONY α900】ミラー脱落!修理費2万越えに絶望し半年放置→”接着剤”で復活させた話【DIY修理】

みなさん、こんにちは。ご訪問いただきありがとうございます。

早速ですが、突然の愛機の「故障」に心を折られたことはありませんか?
それも、メーカー修理はとっくに終了し、修理業者に出せば高額請求確定……。そんな状況に陥った時、あなたならどうしますか?
実は私、一番のお気に入りであるフルサイズ・デジタル一眼レフ「SONY α900」を、半年以上も眠らせていました。

理由は、撮影中に起きた「ミラー脱落」です。

2025年6月のある日、ファインダーが真っ暗になり、私の心も真っ暗になりました。修理見積もりは安くても2万円オーバー。5万円で手に入れた中古ボディに、そこまでお金をかけるべきか……。

そう悩んで半年放置しましたが、2026年1月、ついに決心しました。
「自分で直そう。最強のアロンアルフアで」と。

プリン

接着剤⁉️大丈夫かい💦

結果から申し上げますと、たった数百円で、ピントズレもなく完全(?)復活しました。

今回は、絶望のミラー脱落から、”ギネス”を謳うプロ用接着剤で愛機を蘇らせるまでの全記録を、注意点とともに皆様にシェアします。同じような症状で、愛機を諦めかけている方の希望になれば幸いです。


目次

悲劇は突然に…SONY α900のミラーが落ちた日

あれは2025年6月のことでした…
梅雨の晴れ間を狙って、お気に入りのSONY α900を持ち出して撮影を楽しんでおりました。α900といえば、SONYが誇る”デジタル一眼レフ”最後にして最高のAマウントのフラッグシップ・フルサイズ機。見やすい光学ファインダーに、撮れば味のある写真を生み出す名機です。
まさに私のメインカメラでした。

「ガシャッ!」というα900特有の重厚なシャッター音…とは違う音(ガシャカシャンみたいな?)を感じた瞬間、ファインダーの視界は真っ暗💦レンズキャップがついているわけでもないのに、何も見えません。

一瞬「え?シャッター幕が逝ったのかな?」と見当違いの推察をして、レンズを外してみると…そこには予期せぬ光景が!!
本来あるべき角度で固定されているはずのミラーが、だらりと剥がれ落ちていたのです。

レンズを外して絶句。メインミラーがあり得ない位置に…。

「ああ、これが噂に聞く『ミラー落ち』か……」
見た瞬間に全てを理解しました。

ミラー脱落といえば、「CANON EOS 5D 初代 (こちらも愛用中)」が有名です。
発売直後からミラーが脱落しやすいという設計不良が判明し、キヤノンが責任をもって無償で対応した…ということで、中古で5D初代を買う場合は脱落対策がしてあるか否か、が重要なポイントとなります。
が…まさか自分の愛機、しかも5Dではなくα900で起きるとは予想もしていませんでした。

ミラー落ちした状態におけるファインダーの見え方

当日の様子ではないですが、接着前に…「ミラーが取れた状態でファインダーから見える風景」を再現しました。

ミラーがズレた箇所が黒く見えています。

撮影中にこんな状態になったら…心境はお察しいただけると思います。

修理費2万円 vs 中古購入額5万円の葛藤

その日、すぐに修理代について調べました。SONYの公式サポートはとうの昔に終了しています。頼みの綱は民間のカメラ修理会社です。しかし、相場は大体把握しているとおりの高額でした。

  • ミラー補修の相場:15,000円〜25,000円

カメラの故障の中でも「ミラーが外れた」と聞くと、電気的な不具合ではないため簡単そうで「付ければいいだけじゃん」と思われるかもしれません。しかし、ミラーは実は「一眼レフの心臓部」で、ピント合わせにシビアに影響します。そのため、素人が迂闊に付け直すと「ピントずれ」が起きてしまうなど、元通りにならない可能性があるのです。
修理が高額な理由は、ミラーの接着だけでなくピント調節など重要な技術料も含まれるからなのです。

しかしこのα900、私が中古で手に入れた時の価格は約5万円。「ジャンク一歩手前でも、写ればいい」という精神でゲットした個体です。
5万円で買ったカメラの修理に、2万円以上かける……?

「その2万円があれば、良いオールドレンズが1本買えるじゃないか」
「でも、自分で直して失敗したら、5万円が完全にゴミになる……」

この「修理費への躊躇」と「壊してしまった自己嫌悪」の板挟みになり、私の心はポッキリと折れました。
結果…α900はそのまま、2025年の後半すべてを、部屋の片隅で過ごすことになったのです。

壊れたのは機種のせいなので「自己嫌悪」に陥ることはないのですが…実は!その一か月前、富士サファリパークで動物へのエサやり体験の際、エサと引き換えに本体を地面(路上ではなく山中の土の上)に落としてしまっているのです。
ミラー脱落は本体が古いことも原因でしょうけど、このときの落下による衝撃が影響している可能性もあるというわけです…

救世主登場!ギネス記録を持つ「プロ用アロンアルフア」とは

年が明け、2026年1月。
「今年はもっと写真を撮るぞ📸」と決意を新たにするのですが、どうしてもα900のことが脳裏をよぎります。

「いつまで眠らせているのだ。ジャンク好きを名乗るなら、自分で直せ!」

自分の中の心の声に突き動かされ、重い腰を挙げました(笑)。
そこで、徹底的にリサーチ(ネットで検索しただけ😅)して選んだ”武器”がこれです。

東亞合成「アロンアルフア プロ用耐衝撃」

今回の救世主。「ギネス世界記録」の文字に自信を感じます✨

「α900ミラー落ち先輩」複数名のブログ主さんが使われていて、その後再び脱落した様子がないことなどを参考にさせていただいてたのもあって、選択肢はこれしかない!という心境でした。
普通のアロンアルフアではありません。「プロ用(…何の!?)」であり、さらに「耐衝撃」という特性を持っています。

何より「ギネス」の文字に惹かれますよね✨

調べてみたら…「『一般消費者向け瞬間接着剤最長寿ブランド』としてギネス世界記録の認定を受けている。~Wikipediaより」とのことでした。
…思ってたんと違いました(接着して持ち上げた重量世界一!的な)💧
ついでに。商品名は「アロンアルフ」ではなく、最後のアは「アロンアルフ」、小文字ではないことを初めて知りました。「キノン」ではなく「キノン」、みたいな感じですかね。

とにかく、ミラーの土台とミラー本体の接着にも向いているはず。まさに今回のような過酷な環境にはうってつけです。
カメラのミラーは、シャッターを切るたびに激しいアップダウン(衝撃)に晒されます。普通の瞬間接着剤では、衝撃に耐えられず再び脱落するリスクが高まるのです。

ホームセンターで数百円。修理費2万円に比べれば、タダのようなものです。「素人によるミラー修復歴有り」となってしまいますが、これで勝負に出ることにしました。

【実録】ミラー脱落を自分で修理する手順と注意点

ここからは、いよいよ実際に行った手順を解説します。

※注意※
これはあくまで私個人の実体験です。先ほども述べたとおり、ミラーの取り付け角度や位置がコンマ数ミリでもズレてしまうと、ピント(AF)が合わなくなる危険性があります。また、接着剤が多すぎてミラーが曇ったり、最悪の場合、垂れてセンサーやシャッター幕に付着すれば、カメラは再起不能になります。

ということで、決まり文句ではございますが…
実行する場合は、完全に自己責任でお願いいたします。

手順①:元の接着箇所の確認(最重要)

まず、どこに接着するかを確認します。
ミラーが外れた瞬間に理解したのですが、4か所で接着されていました。

元の接着剤跡と同じい位置に塗布。

試しに、接着剤を付けずにミラーを置いてみると、見た目には高さも変化しないようです。

なので、ちょっとチャレンジですが「残っている接着剤の跡」はそのまま”有効活用”します。
プロの修理業者の場合、元の接着剤跡は除去するでしょうから、全く推奨するものではございません🙇

それにしても…やはり超高額の精密機器なので、「心臓部とも言えるミラーを接着剤で、たった4か所で止めているだけ」というのは正直どうなん!?というのが素直な感想です。保証期間が過ぎているので文句は言えませんが、ガックリきますよね。
ネットで検索すると、同じように脱落した方が記事や動画にUPされているので、発生率は高いのではないでしょうか。
※冒頭で挙げたEOS 5D 初代でメーカーが行った対策は、脱落防止クリップのようなもので挟み込むようにしており、二度と外れないように強化しています。クルマでいうところのリコールですね。

手順②:接着剤の塗布は「点」で

いよいよ「アロンアルファ プロ用・耐衝撃」の出番です。
ここで絶対にやってはいけないのが、接着剤を「塗りたくる」こと。量が多すぎると、貼り付けた瞬間に横からはみ出し、他の可動部を固着させてしまう危険性が出てきます。

本体ではなくミラーのほうに塗布!

(本当に推奨しませんが)私は接着剤を直接、ミラー裏に元々あった接着剤跡に塗布しました。コツは、下に向けて軽くトントン…と液剤が自然に出てくるまで待つこと。そして、出てきたら徐々に水平寄りに傾けて量を調節します。
先端が尖っているので、一気に出過ぎるということはありませんが、押してしまうとドバッと溢れ出すので気を付けましょう。また、気温が高いと中の空気が膨張してジャバッと出るかもしれません。
もし液剤が出過ぎたら、キッチンペーパーなどで素早く拭きとってください。
急速な瞬間接着剤ではないので、余裕はあります。落ち着いて作業しましょう!

とにかく、少しずつ。爪楊枝の先に付けて塗布するなど、慎重に行うことをおすすめします。
「ちょっと少ないかな?」と思うくらいで丁度いいです。プロ用の接着力を信じましょう。

本当は動画を撮ったほうが参考になるのでしょうが、緊張の作業をしながら同時進行は怖かったので、諦めました😂

手順③:一発勝負の貼り付け

ここが今回一番の緊張・重要ポイントです…!
ミラーを正しい位置に戻します。どれだけ接着剤が適量でも、セット!でミスると取り返しのつかないことに…
α900のミラー枠にはわずかな「ガイド(段差)」があるので、それに合わせて慎重にセットします。

私は接着剤を塗布する前に、シミュレーション(置く⇔外す)を10回以上行いました💦
素手ではミラーに指紋が付くため、手袋をした状態で、スッ…と所定の位置にセットできるか練習しまくりました。
変な位置に置いてしまうと、アロンアルフアが付いてしまい取り返しのつかない失敗となるので、息が詰まるほど緊張します。

いざセットしたら、手袋をした指で、確実に圧着します。
数分間そのまま固定。私の心臓の鼓動だけが部屋に響いている…ような感覚でした(笑)。

押さないと浮いてくる可能性があります

その後、念のために丸一日程度、風通しの良い場所で乾燥させました。
すぐにボディキャップをはめてしまうと、もしかしたら揮発した接着剤の成分が、ミラーやセンサーを白く曇らせる「白化現象」が起きるかもしれないのです。
なので、ボディキャップも丸一日は外して放置しました。

運命の試写!ピント・AF動作の確認結果

さて、丸一日経過後、接着剤は完全に硬化しているはず。

いよいよバッテリーを入れ、レンズを装着します。
とりあえず近くに合った、SIGMA HIGH-SPEED WIDE 28mm F1.8です。

電源ON。
ファインダーを覗く。…しっかり見えます!クリアな視界が戻ってきました!

そして、問題はここからです。
「ミラーがくっついただけ」では意味がありません。ミラーの角度が狂っていれば、オートフォーカス(AF)がズレてしまい、写真は最悪ピンボケになります。

半押しすると、「ピピッ!」という合焦音。
ひとまず、ファインダーではピントが合っているようです。
シャッターを切ります。「ガシャッ!」
あの重厚で、少し金属質なα900のシャッター音が帰ってきました。
数枚撮影しましたが、ミラーが外れてしまう気配はありません。

撮影した画像をPCに取り込み、等倍でチェックしました。
被写体が微妙ですが、親せきからもらった「うまい棒」の「いわい棒」です♪

修理後の試写(SIGMA 28mm F1.8開放)。中央の文字にバッチリピントが来ています!

「……合ってる👍」

PCで等倍にした画像。

ジャスピンと思いますが、いかがでしょうか。
これであれば「修理成功!」と言っていいかな?と思います。
半年間のモヤモヤが晴れた瞬間でした。

余談ですが、この本体を「カメラのKムラ」さんの”ネット中古”で購入したとき、注意書きに何か「問題あり」みたいな文字があったのを今回の出来事で思い出しました。具体的な内容が書かれていなかったので質問するつもりだったのに、忘れて購入したのです。もしかしたら「ミラー脱落歴あり」だったのかもしれません…
皆さんも中古でカメラを買うときは商品説明を隅々までチェックしましょう!

まとめ:ジャンク or オールドカメラは「愛」と「工夫」で使い倒せ

今回、修理費2万円を惜しんで半年放置したα900ですが、結果的に数百円の「アロンアルフア プロ用」と、少しの勇気で復活させることができました。

もちろん、高価な現行機種や、絶対に失敗できない機材なら、迷わずメーカーやプロの修理業者に頼むべきです。
しかし、私たちが愛する「少し古いデジタル一眼レフ」や「ジャンクカメラ」には、こうやって自分で直す楽しみも残されています。

自分で直したカメラには、今まで以上の愛着が湧くものです。
「この子は一度壊れたけど、自分が直して復活してくれたんだ」と思いながら切るシャッターは、格別の味がします。

もし、あなたの家の防湿庫にも、ミラー落ちで眠っている「かつての名機」がいれば(なかなか無いとは思いますが)、この機会にDIY修理に挑戦してみてはいかがでしょうか?
接着剤はくれぐれも「つけすぎ厳禁」でお願いします🙏

今回使用した最強の相棒:

  • 東亞合成 アロンアルフア プロ用耐衝撃
  • 無水エタノール(清掃用)

さあ、復活したα900で、2026年は撮りまくります!
この記事を読んで「α900」に惹かれる人はいないかもしれませんが、私が所有している「古いデジタル一眼レフ」の中でも「大好きな写り」を生み出してくれる名機です。

よろしければ”愛溢れる”レビュー記事もございますので、ご一読いただけましたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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