【検証】一眼レフとミラーレスの違いとは?二眼レフまでカメラの歴史を辿って理解する。

camera-history

カメラ用語って謎多すぎ!と思いませんか?

  1. 一眼とは?レフって何?
  2. デジタル一眼レフが小さくなったものがミラーレス?
  3. “ミラーレス”って、そもそもどういう意味?
  4. 昔のカメラと今のカメラの違いとは?

デジタル一眼レフの「レフ」とは、ズバリ「ミラー」のことです。
そして、「ミラーレスカメラ」に「レフ」は存在しません。
ミラーレスが小さいのは、「レフ」が無いことが大きな理由です。

もちろん、こういったことは知らなくても全く問題ありません。でもせっかくお越しいただいたのですから、こちらの記事で「レフ」のことを知ってください。

レフを知るためには、「二眼レフ」まで辿ったほうが流れが分かりやすいかと思います。
「カメラの歴史」を辿りつつ、「デジタル一眼レフとミラーレスの違い」まで、サクッと理解していただけましたら幸いです。

この記事では、「二眼レフ」に始まり、「フィルム一眼レフ」「デジタル一眼レフ」、そして「ミラーレス一眼」まで、カメラの歴史と進化を説明してまいります。

目次

デジタル一眼レフとミラーレスの違い

いきなり答えを言ってしまうと、まず「デジタル一眼レフ」と「ミラーレス」の違いは「ミラーがあるか・ないか」です。レンズを外した状態でカメラ本体のマウント部分を覗くと、一眼レフにはミラーが斜めにセットされていますが、ミラーレスには何もありません(mirror=鏡がless=無い)。その結果、基本的な写真の撮り方に違いが出てきます。

撮影範囲の確認方法」が異なるのです。ミラーレスは基本的に背面の「液晶モニター」を見ながら、一眼レフは背面上部にある「光学ファインダー」を片目で覗いてピントを合わせ、シャッターを切ります。

フォトあ

でも、それ以外に「一眼」とか「レフ」とかも、気になりませんか💨

プリン

いや…結構知られてる気がするけど…

ミラーレス誕生までは、「ミラーあり」だったわけですが、ルーツをたどると、実に100年ほど前から「ミラーありカメラ」が存在したのです。

一眼レフの前に一世を風靡した「二眼レフ」カメラ

では、その歴史を簡単に辿ってみましょう。
皆さんは「二眼レフカメラ」をご存知でしょうか?
「何を当たり前のことを聞いてるんだ」と思われる方もいらっしゃるかとは思いますが、この時代「見たことも聞いたこともない」という方もいらっしゃるかと思います。

最近のスマホはレンズが複数あり、3つレンズがあれば「三眼」と呼ばれたりしているので、「○眼」という言い方はある意味、普通のことになっているかもしれません。

実際、私は「二眼レフカメラ」の仕組みを長い間、知りませんでした。使い方を調べたこともなかったので、数年前に初めて手に入れたとき、「そういうことか!」と本当に勉強になりました。お恥ずかしい限りです…

なので、こちらの記事は「ご存知の方には当たり前の内容」となっております。
逆に、私と同じくあまり知らない方には「読めば一発で分かる」内容となるように、工夫しました。

一般的には「レンズ交換式カメラ」といえば「デジタル一眼レフカメラ」と「ミラーレス一眼カメラ」の二択なのですが、「デジタル化」される以前は、一般ユーザーは「フィルム一眼レフカメラ」ほぼ一択の時代が長く続きました。

その時代をさらにさかのぼると、一眼レフカメラが普及するまでは「二眼レフカメラ」が主流だった時代があるわけです。お手元になくても、カタチは想像がつくかと思います。縦型で、2つのレンズがついている昔のカメラ。レトロな喫茶店にインテリアとして置いてあったりするイメージです。もしかしたら実家の押し入れや倉庫に眠っているかもしれませんね。

4種のカメラ、お披露目です!

では、今挙げた「4種のカメラ」の皆様にご登場いただきましょう!
左から、「二眼レフ」「フィルム一眼レフ」「デジタル一眼レフ」そして「ミラーレス一眼」のご一同です。

この瞬間に、名称の由来がお分かりになったかもしれませんね。
ここから、簡単に解説していきます。

名称の意味を紐解いてみる

それぞれのカメラに付けられた名称をバラして関連付けすると、以下のとおりです。

  • 「二眼 / 一眼」
  • 「レフ / ミラーレス」
  • 「フィルム / デジタル」
  • 「カメラ」

「カメラ」以外は、普段の生活で馴染みがない言葉が並んでいるかと思います。

「一眼」「二眼」の”眼”は、”レンズ”のこと。

写真を見ていただいて分かるように、二眼レフカメラにはレンズが2つ、上下についていますね。これが「2つの目=二眼」の由来です。

なぜ2つのレンズがついているかというと、上は「撮影者が撮影範囲を確認し、ピント調整をするため」だけのレンズです。
下が「実際の撮影用」で、その奥にシャッター幕とフィルムがある構造です。
「一眼レフカメラのレンズ」と同じ役割を果たしているのは下のレンズなのです。

レンズが2つも付いていてぜいたくな造り、というわけではなく「撮影のしやすさ」を追求した結果、当時の技術でこの仕組みがベストだったのでしょう。

「二眼レフカメラ」の使い方は?使われていた時代は?

そんな二眼レフカメラを、もう少し掘り下げていきます。

100年を超える歴史を持つ「カメラ」ですが、現代において「とりあえず誰でも撮影できて、写真が現像できる」カメラは「二眼レフカメラ」から、と言っても間違いではありません。
二眼レフカメラが使われいた時代は、主に1940年代後半から1950年代前半までのようです。
フィルムは「120フィルム」といって、フィルム一眼レフより大きい「中判サイズ」となり、全く異なるタイプです、一般的とは言えませんが、今なお普通に購入することができます。

現像も「どこの写真屋さんでもOK!」というわけではないので、ご注意ください。

二眼レフの仕組みについて

二眼レフカメラの挙動は、言葉での説明が難しいうえに、静止画像でも分かりづらいものがあります。
そこで、拙い動画ではありますが、仕組みが分かるように動かしてみました。

いかがでしょうか。上部の”蓋”が撮影者側から手前に開くようになっています。覗き込むと、上側のレンズから内部の鏡を通して、景色が写し出されています。
この動画で、撮影範囲を決めるまでの仕組みがお分かりいただけたかと思います。

  • 上の「蓋」を開ける
  • 撮影したい方向にカメラを向ける
  • 上から覗き込み、細かく位置を決めて撮影へ

ファインダーを覗くのではなく、半透明の「ファインダースクリーン」に映し出された景色を覗き込む感覚なので、一眼レフカメラよりもスマホやミラーレスの「モニター」に近い感覚かもしれません。

但し、一眼レフカメラとは「上から覗き込む」以外に大きな違いが一点あります。
正解はこちらの動画で確認いただけるのですが、「左右が反転」して写し出されているのです。

反転する理由は、上の「確認用レンズ」から「ファインダー」までの間に、「斜めに鏡」がセットされているためです。単純に「鏡に映った像を見ているから」ということなのです。
この鏡が「レフレックス=レフ」です。※レフについては、次の章にて触れます。

撮影についての詳細は本記事では触れませんが、「シャッター/シャッター速度変更ダイヤル/絞り機構」は下のレンズに全てセットされていて、カメラ本体にその役割はありません。

カメラ本体の仕事は、「フィルムを送る」以外になかったりします。

二眼レフカメラの欠点

日本では戦後、1950年前半までは主流だった二眼レフカメラ。
皆様もお気付きかと思いますが、一眼レフカメラと比べて、大きな欠点というか、弱点がありました。

  • 「撮影用」と「確認用」で「2つのレンズ」が必要
  • ファインダーは上から覗き込まないといけない
  • ファインダーの風景は反転してしまう

一番大変なのは「レンズが2つ必要」という点ではないでしょうか。
一眼カメラのように、レンズの自由度はありませんし、高級レンズを「見るためだけ」にダブルで購入するなんて…大変な出費になりそうですね。作り手も2倍の労力を要します。
そして、上から覗くと反転するのも不便ですよね。いちいち脳内変換が必要です。

そして1950年代半ば、ついに「一眼レフカメラ」が登場すると、ほどなく廃れてしまったようです。

※詳しい歴史は、Wikipediaを参照ください!

「レフ」は「レフレックス=反射板=ミラー」のこと。

そんな「レンズが2つ」「ファインダーの景色が反転」といった二眼レフの弱点を克服した、「フィルム一眼レフカメラ」が登場します。

こちらの写真、わかりますでしょうか?
鏡、つまり「ミラー」が斜めに配置されています。
これが「二眼レフ」から続く「レフの名称の由来」なのです。

では、そのレフの役割は何でしょうか?

かなり端折って説明すると、レンズを通してこのミラーに映った風景を、背面にあるファインダーを覗いて確認することができます。ファインダーに像を届ける前に、上部中央にある「山」のかたちの中にあるペンタプリズムを通して、風景を反転させずに確認することを可能としました。

もう改めて言うまでもないかもしれませんが、二眼レフカメラが抱えていた欠点…

  • 確認用のレンズを廃し、「写すため」のレンズのみ=「一眼」となる
  • 覗いたときに景色が左右反転する問題をペンタプリズムで解消

この2点を一気に解消したのです。さらには、

  • レンズを交換が容易となり、レンズの種類が爆増
  • 写す方向=被写体に顔を向けて自然な撮影できる
  • 写真の画角と覗いた風景の範囲がほぼ同じとなる

といった、二眼レフでは成し得なかった「たくさんのメリット」を持っていたのでした。

さて、そんなレフ=ミラーの動きも動画にしましたので、ご確認ください。

フィルムはミラーの後ろにあるので、そのままでは「レンズ⇒ミラー⇒フィルム」となってしまい、ミラーが邪魔することになるので、「写す瞬間」にミラーが跳ね上がる、という仕組みになっています。

フォトあ

画期的な仕組みですが、実は弱点でもあります…

プリン

長く使っているとミラーが外れたり、戻らなくなったり…💦

そうなのです。シャッター幕が開き、「フィルムに感光する瞬間」に、ミラーをパッと上げて、すぐに下げるわけなので、経年劣化で「上がらない・戻らない・外れる」などの問題が起きたりして、ぜい弱なパーツであるとも言えるわけですね。
ミラーをすぐ戻す理由は、上がっている間はファインダーが真っ暗で視認できないためです。

耐久性だけではなく、写真家泣かせな大きな欠点が、ミラーの振動により写真が「ブレ」てしまう問題です。「ガシャン!」と一瞬でミラーの乗ったプレートを上げ下げする動作は、手で持っていてもわかるほどです。

この仕組みは、一眼レフカメラの主流が「デジタル一眼レフカメラ」に置き換わってからもそのまま引き継がれ、大きく改善されることはありませんでした。

「サイレントムーブミラー」とか、あっても良さそうに思うのですが…
デジタル化しても、画素数が増えても、ISOの範囲が拡がっても、シャッターの「ガシャン!」という振動はほとんど変わることなく続いたのでした。

ミラーレス一眼の登場

さて、時は流れ「デジタル一眼レフカメラ」に置き換わる「ミラーレス一眼カメラ」が登場します。
この先、最初に買った本格カメラが「ミラーレス」ということが当たり前になっていく時代ですね。

ミラーが、無い!

こちらも、レンズを外した状態で本体を見てみましょう。

何とも、スッキリした姿ですね。イメージセンサーが丸見えです。
ついに、二眼レフカメラから存在していた「ミラー」が「無い」=「ミラー・レス」となりました。

呼び方は「ミラーレス一眼カメラ」が正しい表現となります。
決して「ミラーレス一眼レフカメラ(鏡無し・一眼・カメラ)」と呼ばないようにしましょう!

ミラーのことを、デジタル一眼レフまでは「レフ」と呼んでいたのですが、ここにきて「ミラーレス」という表現になったのはなぜでしょうね。
恐らく、きちんとした英語で命名すると「デジタル一眼レフレックスレスカメラ」。それでは長すぎるし、「デジタル一眼レフレスカメラ」では和製英語になってしまうし、なんか語呂が悪い…といった理由だったのではないでしょうか。

そして、ミラーと一緒になくなってしまったものがあります。

  • 上部にあった山型の”でっぱり”と、その中のペンタプリズム
  • 背面にあった、景色を見るための光学ファインダー

ミラーがなくなれば、「ミラー⇒ペンタプリズム⇒光学ファインダー」という仕組みごと不要になり、スッキリしたというわけです。

ミラーを使う代わりに、イメージセンサーが取り込んだ光=風景を電子映像化し、背面の液晶モニターで確認する撮影方法が主流になりました。
コンパクトデジカメや、スマホのカメラで撮影するときは「液晶モニター」で確認しながら撮影するのですが、同じ仕組みということですね。

ファインダーはなくなってしまったの?

もちろん、完全になくなってしまったわけではありません。
電子ビューファインダー」というものが存在します。特に上位機種になると標準でついております。

一眼レフカメラまでのファインダーは、レンズから複数の鏡を通して「生の景色」を確認する、「光学ファインダー」でした。
ミラーレスは「電子ファインダー」となり、デジタルの映像で確認する仕組みになったのです。
一眼レフカメラから乗り換えるとき、一番戸惑うのが「電子ファインダー」の映像、という方は多いと思います。

「一眼レフカメラ」までは必ずあった「ファインダー」ですが、ミラーレスカメラ以降は複数のパターンに分かれました。

  • 電子ビューファインダーが付いているタイプ
  • 電子ビューファインダーをオプションで後付けできるタイプ
  • オプションでも付けられないタイプ

ミラーレス一眼カメラにもプロ向けからライトユーザー向けまで様々な種類がありますが、基本的には「❶電子ビューファインダー」がついているタイプが多いです。
私の手元にある「EOS M10」は「❸オプションもないタイプ」で、ライトユーザー向けの機種では一般的かもしれません。コンパクトデジカメのようなスタイルですね。

❷のオプションで付けるタイプは、お好みで選択できるのが利点ですが、上記の中でも数少ないタイプです。

まとめ

以上、簡潔と言いつつ長々と歴史を辿ってまいりましたが、表にまとめると以下のようになります。

カメラのタイプ現像レンズ数ミラー
二眼レフフィルム2つ有り
フィルム一眼レフフィルム1つ有り
デジタル一眼レフイメージセンサー1つ有り
ミラーレス一眼イメージセンサー1つ無し
カメラまとめ表

「一眼レフ」でレンズが1つなくなり、「デジタル一眼レフ」でフィルムではなくなり、「ミラーレス一眼」でミラー(レフ)がなくなり…大きな進化を遂げてきました。
次なる進化では、何がなくなるのでしょうか(笑)。

最後に、皆様がカメラを購入する際の選択肢として挙げられるであろう「デジタル一眼レフ」と「ミラーレス一眼」のメリット・デメリットについて触れ、記事のまとめとさせていただきます。

デジタル一眼レフのメリット

光学ファインダーは素晴らしい

デジタル一眼レフの大きな特徴として、やはり光学ファインダーが挙げられます。
光学ファインダーは、カメラの背面上部にある”覗き穴”のようなもので、覗いたときに見えている範囲がそのまま写真となります。
スマホやミラーレスカメラのようにデジタルの液晶モニターを見て撮影するのではなく、レンズが捉えている被写体をリアルに視認することができます。直接目で見る光景をそのまま写真に収めることができるため、自然な撮影を楽しめます。

大きなイメージセンサーの効果

デジタル一眼レフは、フルサイズやAPS-Cなど、大きなセンサーを搭載しています。センサーが大きいと、より多くの光を捉え、より詳細でクリアな写真を撮影することができます。スマホより背景がボケて素敵な写真を撮影できます。

レンズの選択肢が半端ない

デジタル一眼レフは、フィルム一眼レフのマウントを引き継いだことで、そのまま使えるレンズがピンからキリまでたくさんあります。それに、多くのレンズメーカーから豊富なレンズが多数送り出されてきました。単焦点レンズやズームレンズ、マクロレンズや魚眼レンズなども中古市場で格安で入手できるのも魅力。被写体や撮影スタイルに応じて、低予算で多数揃えることも可能です。

デジタル一眼レフのデメリット

重さと大きさの制約

デジタル一眼レフは、とにかくデカくて重くなりがちです。ボディだけでなく、本格的なレンズは大きくて重いものがほとんど。旅行のときなど、ミラーレスに比べるとまさに「お荷物」になってしまいます。

ミラーバウンスによる振動や騒音

デジタル一眼レフは、シャッターを切る際にミラーが上下に動くため、振動や騒音が発生します。手持ちではブレの原因となったり、静かな環境で音が響いたりするので、注意が必要です。

こちらの記事で、デジタル一眼レフカメラの魅力をお伝えしております。ぜひご一読ください!

ミラーレスのメリット

何といっても小さくて軽い

ミラーレスカメラは、ミラー機構が一式なくなった分、デジタル一眼レフよりもコンパクトで軽い本体となっております。持ち運びや旅行でも「お荷物」とまで感じるほどの重量感は感じません。また、長時間の撮影でもデジタル一眼レフのように肩に食い込んで疲れる、ということもないでしょう。

ライブビューが便利

ミラーレスカメラは、背面の液晶モニターにより、スマホのようにリアルタイムで被写体を大きな画面で確認できます。電子ビューファインダーも標準で搭載されるタイプが増えました。こちらは「視野角」と言って、レンズで実際に写る範囲とファインダーで見える範囲が完全一致するというメリットがあります。
デジタル一眼レフでは、機種により実際の写真より範囲が狭かったりする問題がありました。

高速・高精度なオートフォーカス

ミラーレスカメラは、黎明期こそ不評だったオートフォーカスも、相当な進化を遂げました。迅速かつ正確なフォーカスが可能となっており、動体や追跡撮影などのシーンでもプロ級の腕前がなくともカメラがしっかり捉えてくれるので、うまくなったような錯覚に陥るかもしれません(笑)。

静音撮影と振動の低減

ミラーレスカメラは、その名のごとくミラーがないためシャッター音が非常に静かです。また、ミラーバウンスによる振動がないため、シャッタースピードの選択範囲が広がり、手持ち撮影や低速シャッター速度でもブレを最小限に抑えることができます。

ミラーレスのデメリット

バッテリーの減りが早い

こちらも少しずつ改善されているようですが、電子ビューファインダーや液晶ディスプレイを使うため、電力を多く消費する傾向があります。そのため、デジタル一眼レフに比べてバッテリーの持続力が短くなることがあります。予備のバッテリーを携帯するなどの対策が必要です。

カメラ本体下部に取り付けて、電池を二つセットできるバッテリーグリップもありますが、コンパクトという長所が少しだけ犠牲になります。

電子ビューファインダーの違和感

メリットとして挙げた「電子ビューファインダー」ですが、デジタル一眼レフから乗り換えた場合は、とりあえず違和感を感じることになるでしょう。リアルタイムで画像が表示されるのですが、デジタル映像のため微妙に遅れてストレスとなる場合もあります。また、色味が出来上がる写真と異なる、と感じる場合もあるようです。

レンズの選択肢がまだまだ少ない

ミラーレスカメラはまだまだ新しいです。例えばキャノンの「Rシリーズ」などは本格化したばかり。EFマウントでは大量に出ているシグマやタムロンなどのサードパーティ製レンズは、まだ誕生しておりません(2024年3月)。デジタル一眼レフに比べてレンズの選択肢は絶対的に少ない状況です。また、ミラーレス用のレンズはデジタル一眼レフ用の同じスペックより高額という場合もあるので、予算に限りがある場合には手を出しづらい、ということもあるでしょう。

こちらの記事で、ライトユーザー向けのミラーレス一眼カメラについて触れておりますので、合わせてお読みいただけましたら幸いです。

選択のポイント

以上のように、デジタル一眼レフとミラーレスカメラは、それぞれに独自の特徴とメリット・デメリットが存在します。今から選ぶなら、基本的にはミラーレス一眼カメラなのですが、低予算が条件となると「中古のデジタル一眼レフカメラ」十分に選択の余地があるかと思います。

フォトあ

中古カメラは、当ブログ「じぶんカメラ」の主戦場です👍

プリン

久々に出てきたと思ったら…

  1. 用途と撮影スタイル:
    どのような被写体を撮影するのか、どのような撮影スタイルを追求したいのかを考えましょう。ポートレートや風景などの静止画に重点を置く場合は、デジタル一眼レフも十分候補です。一方、動画撮影や持ち運びの便利さを求める場合は、ミラーレス一眼がおすすめです。
  2. 機動性と操作性:
    カメラの持ち運びや操作のしやすさも重要な要素です。ミラーレス一眼は軽量かつコンパクトなデザインが特徴であり、旅行やアウトドアでの使用に適しています。
    一方、デジタル一眼レフはフィルム一眼レフから続く安心感と安定感があるので、操作に慣れている場合はあえて乗り換えないのも一考です。
  3. レンズの揃え方:
    カメラの性能を最大限に引き出すためには、できるだけ優れたレンズを使いたいです。デジタル一眼レフは長い歴史があるので、中古市場でも優秀なレンズが格安で購入できます。
    ミラーレスカメラはまだまだ選択肢が限られているかもしれませんが、マウントアダプターを駆使することで、オールドレンズからデジタル一眼レフ用レンズまで使うことができるので、どちらのタイプでもOKです。
  4. 予算と投資:
    カメラやレンズはまさに投資です。予算に合わせた選択をすることが重要です。カメラ本体を買ったらレンズが買えなくなった…ということがないように気を付けましょう。デジタル一眼レフは中古市場と割り切ってしまえば、初期投資は格段に低く抑えられます。
    ただし、ミラーレス一眼も程度が良ければ高く売ることも可能です。
    メルカリなどで検索してみてください。特にキヤノン、ニコン、ソニー製ミラーレス一眼の相場は強気です。

最終的な選択のポイントは、自分自身のニーズと予算に合わせて判断することが重要です。また、実際にカメラを手に取って操作感やサイズ感を確認することも大切です。カメラショップで試し撮りをするなど、実際に使ってみることで自分に合ったカメラを見つけられるかもしれません。

初心者の方にとっては、ミラーレスカメラが使いやすく、持ち運びに便利なのでおすすめです。また、ミラーレスカメラはまだまだ進化中です。レンズも増えていくばかりですので、新しいものがお好きな方はワクワク感が続くはずです。

最後に、どちらのカメラを選ぶにせよ、撮影技術や写真の基礎知識を学ぶことも重要です。カメラは道具のひとつです。撮影技術や創作意欲、独創性などが、写真の仕上がりに大きく影響を与えます。カメラの選択は一歩目で、写真の旅の始まりと言えるでしょう。楽しく学びながら感覚をつかみ、ぜひ自分の写真スタイルを追求してください。

以上、二眼レフから歴史を辿り、デジタル一眼レフとミラーレスカメラの選択のポイントまでをお伝えしました。初心者の方がカメラに興味を持ち、理解したうえで選択できるよう、お伝えしたつもりです。皆さんが素晴らしい写真を撮影し、自分の視点や感性を表現する手助けになれば幸いです。

オールドレンズに興味をお持ちの方は、以下の記事も参照いただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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